四万十市議会 > 2021-12-14 >
12月14日-03号

ツイート シェア
  1. 四万十市議会 2021-12-14
    12月14日-03号


    取得元: 四万十市議会公式サイト
    最終取得日: 2022-12-17
    令和 3年12月定例会         令和3年12月四万十市議会定例会会議録(第9日)                               令和3年12月14日(火)■議事日程  日程第1 一般質問■本日の会議に付した事件  日程第1 一般質問出席議員  1番 寺 尾 真 吾     2番 廣 瀬 正 明     3番 山 下 幸 子  4番 上 岡 真 一     5番 川 渕 誠 司     6番 松 浦   伸                 8番 大 西 友 亮     9番 西 尾 祐 佐  10番 垣 内 孝 文     11番 谷 田 道 子     12番 山 崎   司  13番 上 岡   正     14番 平 野   正     15番 安 岡   明  16番 川 村 一 朗     17番 小 出 徳 彦     18番 宮 崎   努  19番 白 木 一 嘉     20番 宮 本 幸 輝欠席議員  7番 酒 井   石出席要求による執行部側出席者職氏名  市長       中 平 正 宏        副市長      田 村 周 治  副市長      森 山   崇        総務課長     岡 本 寿 明  地震防災課長   山 本   聡        企画広報課長   山 崎 行 伸  財政課長     田 能 浩 二        市民・人権課長  川 崎 一 広  税務課長     村 上 正 彦        収納対策課長補佐 山 本   修  環境生活課長   渡 邊   康        子育て支援課長  武 田 安 仁  健康推進課長   渡 辺 和 博        高齢者支援課長  竹 田 哲 也  観光商工課長   朝比奈 雅 人        農林水産課長   小 谷 哲 司  まちづくり課長  桑 原 晶 彦        上下水道課長   池 田 哲 也  会計管理者兼会計課長              市民病院事務局長 原   憲 一           福 原 宏 固  福祉事務所長   二 宮 英 雄        教育長      久 保 良 高  学校教育課長   山 崎 寿 幸        生涯学習課長   花 岡 俊 仁  総合支所長兼地域企画課長            保健課長兼西土佐診療所事務局長           篠 田 幹 彦                 稲 田   修  産業建設課長   渡 辺 昌 彦        選挙管理委員会委員長                                   亀 谷 暢 子 職務のために議場に出席した事務局職員職氏名  事務局長     西 澤 和 史        事務局長補佐   桑 原 由 香  総務係長     武 内 直 樹                午前10時0分 開議 ○議長(小出徳彦) おはようございます。これより本日の会議を開きます。 欠席の届けが参っております。酒井 石議員、病気療養のため欠席、宮本幸輝議員、病気療養のため午前中欠席、以上のとおり報告いたします。             ~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(小出徳彦) 日程に従い、一般質問を行います。 山崎 司議員。 ◆12番(山崎司) おはようございます。 市民クラブの山崎でございます。 冒頭、市長の説明要旨にもありましたが、四万十市の岩間沈下橋の修復活動が、国交省のインフラメンテナンス大賞を受賞いたしました。高知県初の快挙ということでありまして、誠におめでとうございます。今朝テレビを見てますと、市長が映ってましたので、急遽おめでとうを言わさせていただきます。 さて、新型コロナのワクチン接種効果があり、現在高知県では、コロナが終息に向かっていると思われますが、最近はオミクロン株が発生しており、心配な点もございます。そのうちオメガ株までいってしまうようなことになると大変でございます。 しかしながら、いつまでもコロナにおびえているわけにはまいりません。四万十市においても、一日も早いコロナの終息と経済の活性化に執行部と議会が力を合わせて取り組んでまいらなければなりません。 それでは、質問通告書1番の岩田川の洪水対策を早急にと題しまして、まず応急対策工事の国交省による後川の河床掘削につきまして、昨年7月に敷地・岩田・カツラ山団地の3地区の区長様と敷地排水機場の関係者と一緒に国土交通省に要望に参りまして、洪水時に後川の水位が上昇し、バックウォーターにより岩田川の水位を上昇させ、排水機場の排水能力を低下させるとともに、カツラ山団地前の堤防を越流、多くの住宅が床下・床上浸水の甚大な被害を受けるようになったことを熱い思いで訴え、合流部の河床掘削を強く要望いたしました。その後、まちづくり課長の強い後押しがあり、国交省には早速ご理解をいただき、昨年度と今年度の2か年にわたり、後川と岩田川の合流部の河床掘削を行っていただきました。地区民一同大変うれしく、感謝申し上げる次第でございます。 また、アユ漁の方に聞きますと、新しくできた浅瀬にアユの産卵場ができたんじゃないかと、こういう副産物まで生まれております。 しかしながら、地区の皆様は、これに満足しているわけではございません。十数年前に国土交通省が、後川と岩田川の合流部の導流堤の竹木を伐採し、土砂を取り除く工事を行いましたが、その際の地元との協議で、合流部から下流部の河床を定期的に整備するとの約束でしたので、今後は区域を少し広げ、定期的に整備していただけるよう市からも強く働きかけていただきたい。幸い昨年度までまちづくり課に来ていただいておりましたさきの課長補佐の酒井さんが、担当部署であります出張所長になって帰ってらっしゃいます。市からの力強いご支援をいただきたく、まちづくり課長の強い意気込みをお伺いいたします。 ○議長(小出徳彦) 桑原まちづくり課長。 ◎まちづくり課長(桑原晶彦) 岩田川の治水対策につきましては、地元の関係区長さん方、そして議員の要望活動などもいただきまして、こういった積極的な取組で徐々に着実に進捗をしております。 ご質問の後川の河床掘削についてですが、近年、気象変動による豪雨の威力が増大する中で、頻発化する水害に対しまして、あらゆる機関が共同して流域全体の水害を軽減させる流域治水が推進されております。本市におきましても、関係機関が連携し、この治水対策を取りまとめた四万十川流域治水プロジェクトが、本年3月に策定されました。この中には、氾濫をできるだけ防ぐ、減らすための対策、この取組の大きな柱として、河道掘削が位置づけられております。こういったことからも、議員ご質問の後川の河道掘削においても、河川管理者において、自治体でありますとか、地域の声を聞きながら適切な事業が実施されるものと考えております。 以上でございます。 ○議長(小出徳彦) 山崎 司議員。 ◆12番(山崎司) 他人事のようなご答弁をいただきましてありがとうございます。 私の質問は、地区の皆様が後川の河床掘削を国交省に対して要望していくので、市からも強いご支援をいただきたく、課長の力強い意気込みをお伺いしているものでございます。再度ご答弁をよろしくどうぞ。 ○議長(小出徳彦) 桑原まちづくり課長。 ◎まちづくり課長(桑原晶彦) 力強いということですけれども、まずは地域とともに汗をかくということは、市として当然のことと考えております。こういったことからも、議員ご指摘のとおり、関係機関への要望、こういったことは非常に重要と考えておりますけれども、これとともに、といいますか、これにも増して重要なことは、いつも市長がおっしゃっておりますけれども、関係機関と連携して事業を前へ前へ力強く進めていくことと承知をしているところでございます。 そして、このために何が重要かと申しますと、地元の自治体としてやるべきことをしっかりやる、このことが重要である。例えば、地元調整でありますとか用地取得への協力、それから残土処理の確保、こういったことをしっかりと行うことで、事業主体が予算を支出しやすい環境をつくっていく、このことこそが事業の進捗であったり、新たな箇所の採択、こういったものにつながってくると考えております。したがいまして、岩田川の流域の治水安全度の向上を図るため、市としましては、地域の地元自治体としてできることをしっかりと確実にやっていく、このことこそが整備の促進につながると思っておりますので、他事業と同様に、岩田川の治水対策につきましてもこういったことをしっかりと行う中で、事業の促進を最大限図ってまいりたいというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(小出徳彦) 山崎 司議員。 ◆12番(山崎司) ありがとうございました。用地はあまり関係ないのですが、分かりました。 次に、県による岩田川の河床掘削につきまして、このことは流域の皆様の念願でありましたことから、7地区の流域の区長様方と一緒に、市に先頭に立っていただき、県に対しまして強く要望を行ってまいりました。これまでに板ノ川・岩田・若藤地区でヨシや樹木の除去と河床掘削工事を行っていただき、現在利岡地区で河床掘削工事を行っていただいておりますが、予算の都合でしょうか、流域の半分ぐらいまでしか掘削されておりません。これからは間もなく岩田川支流の板ノ川で掘削が行われる予定のようでございます。 また、要望地区のうち、口鴨川地区では多量の土砂が堆積しており、まだ手がつけられておりません。今後は利岡・口鴨川を中心に行っていただき、その後は、各地区で残されている区域について継続して河床掘削工事を行っていただくよう、区長様方と一緒になって県に強く要望してまいりますので、市が先頭になっていただきたく、まちづくり課長のまたまた強い意気込みをお伺いいたします。 ○議長(小出徳彦) 桑原まちづくり課長。 ◎まちづくり課長(桑原晶彦) 少し、意気込みということでございますが、状況をご説明させていただきます。 議員おっしゃいますとおり、本年度、まず岩田川支流の板ノ川川について、間もなく事業着手と聞いております。 また、岩田川本川につきましては、本年度より実施しておりますけれども、利岡地区の頭首工から下流については、全ての掘削を実施するには至っておりません。こういったことからも、県では残る利岡橋までの掘削と併せまして、口鴨川地区で特に堆積が著しい口鴨川集落センター周辺の河床掘削を実施するとお聞きしております。 先ほど申しましたけども、岩田川の治水対策は、本市にとりましても非常に重要と考えておりますので、今後も改修と併せまして事業の促進に精いっぱい努めてまいりたいというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(小出徳彦) 山崎 司議員。 ◆12番(山崎司) ありがとうございました。期待どおりのご答弁、ありがとうございました。 次に、岩田橋の補修工事につきまして、岩田地区の強い要望によりまして、現在岩田橋の補修工事が着工されておりますけれども、迂回路のコースが遠いため、大変不便を来しており、いっときも早い完成が望まれております。現在の工事の進捗状況と今後の工事の見通しにつきましてお伺いをいたします。 ○議長(小出徳彦) 桑原まちづくり課長。 ◎まちづくり課長(桑原晶彦) 岩田川橋の補修についてですけども、本橋は、橋梁点検時において支承部の機能障害でありますとか、下部構造の剥離、鉄筋露出が判明いたしましたことから、既に補修に必要な設計を完了し、今年度工事を発注しております。 この工事につきましては、大きく分けて、橋台それから橋脚の2つの補修がありまして、当初はこれを2か年で実施する予定としておりました。 しかしながら、議員ご指摘のとおり、非常に迂回路が遠いため、利用されている方々に長くご不便をおかけすることになりますので、受注者には負担をかけておりますけれども、単年度の同時施工を施して、通行止めの期間を短縮するよう努めているところでございます。 補修の完了は、来年3月となりますので、まだ少し地域の方々にはご不便をかけることは承知しておりますけれども、安全・安心な交通を確保するため、いましばらくお時間をいただければ幸いと思っております。 以上でございます。 ○議長(小出徳彦) 山崎 司議員。 ◆12番(山崎司) ありがとうございます。2か年計画を1年でということで、大変ご配慮いただきましてありがとうございます。今後ともよろしくお願いをいたします。 続きまして、岩田川の抜本的な改修につきまして、現在の県による岩田川改修事業の進捗はどこまで進んでいるのでしょうか。思い起こせば7年前、平成27年1月に岩田地区区長様とカツラ山団地区長様と一緒に、市長と知事に岩田川改修事業を要望いたしました。 ところが、その矢先、翌年28年9月には、台風16号の洪水により、カツラ山団地の20戸、岩田地区の国道441号線沿いで、16戸が床下・床上浸水する岩田川の10か所で堤防越流、流域で甚大な被害を受けたため、岩田地区区長様とカツラ山団地区長様、被災者一同と一緒に、時の尾崎知事と中平市長宛てに質問状を提出し、被災原因の調査と岩田川改修等について強く要望をいたしました。その後、尾崎知事が、岩田川の洪水対策について言及され、岩田川改修事業が動き出しました。その後昨年度には、県が大用寺橋から岩田地区に向け地元説明を行い、用地測量、調査、詳細設計を行う予定というところまで回答をいただいておりますが、その後事業の進捗はどのようになっているのか、また今後の事業計画の進捗につきまして、市の力添えが必要です。地区民一同は、市が先頭に立って事業の推進を県に強く要望していただきたく、課長のまたまた強い意気込みをお伺いいたします。
    ○議長(小出徳彦) 桑原まちづくり課長。 ◎まちづくり課長(桑原晶彦) 進捗とのことですけれども、まず岩田川の改修につきましては、昨年度用地測量と河川詳細設計を完了しております。 また、今年度は、4か所の水門の詳細設計と全ての補償物件調査を行っており、来年度からは、いよいよ用地取得に向けた個別交渉に入る予定と聞いております。 なお、これまでの設計測量に当たっては、県単独費を投入して事業を実施してきましたけれども、来年度河川整備計画の変更を行い、令和5年度から補助事業での実施を考えているというふうにお聞きもしているところでございます。 なお、工事の着手については、用地の取得状況によるとのことですので、市としましても岩田川の一日も早い河川改修に向けまして、地元調整でありますとか、用地の協力、こういったことに精いっぱい取り組んでまいりたいというふうに思っております。 以上でございます。 ○議長(小出徳彦) 山崎 司議員。 ◆12番(山崎司) ありがとうございます。 その後、来年度河川改修事業の計画の変更、再来年度国の補助事業を導入していただけるようでありがとうございます。このことは、もちろん市長様はじめ、歴代の副市長様、そして歴代のまちづくり課長様の力強いご支援のたまものでございます。大変ありがたくお礼を申し上げます。 それでは次に、2番の大川筋集落活動センターについてでございますが、大川筋集落活動センターの事業計画について、現在の具体的な事業計画状況はどのようになっているのか、お伺いをいたします。 昨年12月議会の課長答弁で、地区から大川筋集落活動センター事業計画案が示され、コインランドリーの設置やトラクターを利用し客車を引く観光客の遊覧等、斬新な計画が提案され、県や関係機関と調整中であるとのことでございましたが、その後トラクター遊覧につきましては、陸運局の認可が得られず、取りやめになっているとお聞きしております。私も相談役という肩書をいただいておりますので、最近は集会に呼んでいただけるようになりまして、時々出席をさせていただいております。会では、市の担当者をはじめ、地域おこし支援員や民間会社等も参加し、熱心に話合いが行われているようですが、現在の具体的な事業計画はどのようになっているのでしょうか、お伺いをいたします。 また併せまして、地区の将来がかかっている事業でございますので、組織が存続していくような収益事業をぜひともアドバイスしていただくよう、市にはなお一層のご指導、ご支援をいただきたく積極的なお考えをお伺いいたします。 ○議長(小出徳彦) 山崎企画広報課長。 ◎企画広報課長(山崎行伸) お答えをいたします。 現在の大川筋地域での構想ですけれども、まず地域資源を活用して収益事業を行います産業部会、それから住民の集いの場ですとか、高齢者の生きがいづくりを行います福祉部会に分けまして、それぞれ事業について取り組むということにしております。 ご質問の具体的な事業計画ということですけれども、まず産業部会の取組といたしまして、先ほど議員からご紹介ありました少し事業内容が変更になったところでございますけれども、地域住民それから地域の拠点施設かわらっこ、こういった方の利用者をターゲットといたしましたコインランドリーの整備は、引き続き計画段階にございます。 また、地域で生産された農産物を全国に販売している事業者も地域にいらっしゃるようですので、そこと連携をいたしまして、集落活動センターが集配部門を担うことができないか、そのほかに休校舎となっております川登小学校を活用いたしました宿泊拠点施設、こういったものが構想の段階ではありますけれども、様々な案が出されている状況にございます。 もう一つ、福祉部会につきましては、地域住民の交流の場をつくり、高齢者の外出機会を創出する取組といたしまして、住民の集いの場づくりを行うこととしているほかに、地域の農産物、こういったものを使用した加工品づくりもできないかというようなお話合いもされております。 今後の予定でございますけれども、当然検討を進めている各事業を具体的に現実なものにしていただく必要がございますので、実施責任者あるいは運営方法といった詳細を詰めていく必要がございますし、組織の体制についても話合いを行うという段階にございます。 それから、積極的な支援をということでございましたけれども、先ほどご答弁いたしましたように、現在地域主体の話合いが重ねられているところでございまして、行政のほうからは、県の幡多地域本部の職員の方、それから市の企画広報課の担当職員、それから地域おこし協力隊が参加をさせていただいておりまして、将来にわたって持続可能な取組となるよう事業計画を検討させていただいているところでございます。今後の係りということでございますけども、当然引き続きの会議の参加はもちろんでございますけれども、集落活動センターが存続していく上で最も課題になります収益事業、これについては、他市町村の先進的な事業の共有あるいはそういったことを踏まえた提案もさせていただく中で、できる限りのサポートを行っていきたいというふうに考えているところでございます。 ○議長(小出徳彦) 山崎 司議員。 ◆12番(山崎司) ありがとうございます。 川登小学校を利用する等の面白い事業等が考えられているようでございます。事業も順調に進んでいると解釈いたしました。答弁は少し長かったようでございますが、答弁の内容には、岸田総理にそっくりの山崎課長さんの答弁でございますので、大変重みを感じております。似てると思いませんでしょうか。余談になりました。答弁原稿も大変よく書かれております。書いたのは多分係長さんだろうと思いますが、よく理解されておりまして、答弁内容も非常によろしかったと思います。どうぞ褒めてあげてください。今後ともよろしくお願いをいたします。 次に、3番の県道佐田~カツラ山間の改良事業についてお伺いをいたします。 県道佐田~カツラ山間の改良事業は、現在県のほうで三里工区と佐田工区に分けて事業計画がされておりますが、まず三里工区の改良工事についてお伺いをいたします。 この路線は、大型ダンプカーの通行が激しく、カーブが多く、幅員も狭いことから、一般車両の通行に大変支障を来しております。三里工区につきましては、今年度で一定完了との話は聞いておりますけれども、三里地区は現況に満足していることではなく、まだまだ何か所か局部改良の余地のある部分がございます。今後ともぜひ市も一緒になっての要望をお願いいたしたく、またまた課長の心意気をお伺いいたします。 ○議長(小出徳彦) 桑原まちづくり課長。 ◎まちづくり課長(桑原晶彦) ご答弁申し上げます。 議員のほうから、佐田~カツラ山間という分かりやすい名称でお話いただきましたけれども、県道川登中村線と正式には申しまして、三里工区につきましては、平成15年度より進めてまいりました線形不良と狭隘区間の拡幅といった局部改良が一定完了しております。 しかしながら、先ほど議員からもご指摘がありましたとおり、狭隘かつ線形不良な箇所が残っているということについては、県でも十分認識しておりまして、引き続き危険箇所の抽出や効果的な改良区間の設定など、検討をいただけるというふうに聞いております。 また、本路線は、住民の生活道としてはもちろん、国道441号を補完する重要な路線であることから、通勤・通学時など、他地区からの利用も多く、様々な要望が本市のほうにも寄せられております。こういったことからも、本路線における今後の改良につきましては、つい先日も区長さん方や議員の要望に同行させてもいただきましたけれども、今後も地域と連携しながら、県のほうには要望し、支援・協力をしてまいりたいというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(小出徳彦) 山崎 司議員。 ◆12番(山崎司) ありがとうございました。 前回地区の要望の際には、山崎課長補佐にご同行いただきました。そして、県に対しての力強いご支援・ご助言等をいただきましてありがとうございました。今後ともよろしくお願いをいたします。 次に、佐田工区の改良工事についてお伺いをいたします。 これまでに佐田地区とカツラ山団地地区の合同で幡多土木事務所県道佐田~カツラ山間の未改良部分の区間について改良工事を要望してまいりました。市の国土調査も完了し、県は用地が解決したところから工事を行うとのことで、本年度着工の運びとなり、現在工事が行われております。このことは30年来の再着工ということで、市の大きな後押しがあったからの結果であると、地区民一同大変感謝しているところでございます。着工すれば、一日も早い完成をというのが世の常でございます。つきましては、現在の用地買収の進捗、今後の工事計画はどのようになっているのでしょうか、分かっている範囲で結構ですので、お伺いをいたします。 ○議長(小出徳彦) 桑原まちづくり課長。 ◎まちづくり課長(桑原晶彦) 佐田工区の工事進捗と今後の事業展開ということでございますけれども、工区設定について県では、島の宮地区の対岸を佐田工区、それからカツラ山団地周辺を岩田工区として設定しております。それぞれの工区についてご説明させていただきますと、まず佐田工区につきましては、施工延長120mについて、昨年度より施工を進めておりましたが、路側拡幅と山腹落石防護、こういった整備が終わりまして、今年度をもって事業が完了する見込みとなっております。 次に、岩田工区ですけれども、これは団地上流未改良部の40m間、ここを岩田工区の中でも9工区、それから団地沿線の市道交差部までの200m間、これを10工区というふうに、2つの工区を設定してございます。このうち団地上流の40m間9工区につきましては、今年度より山切り、山留工に着手しておりまして、来年度川側の路側擁壁を施工して事業完了になる見込みと聞いております。 また、団地沿線の200m区間10工区につきましては、来年度から用地買収に本格着手するというふうにも聞いているところでございます。議員ご存じのとおり、今年度地籍調査事業、これは市がこの道路を整備するために導入したものですけれども、この事業も完了しまして、これに伴い、用地の境界も明確となってまいりましたので、市としましても、今後円滑な事業進捗が図られるものと期待もしているところでございます。 以上でございます。 ○議長(小出徳彦) 山崎 司議員。 ◆12番(山崎司) ありがとうございました。 計画がちゃんとなされており、順調に進んでいるようでございます。地元も用地につきましては、全面的に協力してまいりますので、今後とも市のご支援をよろしくお願いをいたします。 次に、4番の市道掃地山~藤ノ川線の整備についてでございます。 この道路は、竹屋敷から西土佐の藤ノ川に通ずる山越え未舗装の非常に長く厳しい道路でありまして、市道でありながら、中間部は国有林であるため、国が管理する林道でもあります。今年10月に西土佐地区のこの道路を利用している森林組合の仕事をしている関係者から要望がありまして、西土佐支所産業建設課職員2名、林野庁四国森林管理局四万十森林管理署職員3名、関係者2名と一緒に、西土佐側の道路を視察し、路面の傷んだ箇所、路肩が崩壊した箇所等の補修と復旧を現地でお願いいたしました。道路の利用者は、地元関係者のほかには、土日に県外客が多く、県外ナンバーの乗用車や大型バイクが通り、つい先日も大型バイクが転倒いたしまして女性の方がバイクを押していたと。このような道路を県外客が多く通る理由を、皆さん一同、全然知りませんでした。お願いのほうは、市の管理区分である路面の補修は、腕の立つ渡辺産業建設課長様からは、状況を精査し、段階的に取り組んでいきたいという、全然感動もしない月並みな回答をいただきました。森林管理署が管理する路肩が崩壊した箇所の復旧につきましては、来年度の予算要求が済んでおり、再来年度の予算要求に向けて取り組んでいくとの、またまたしゃくし定規的な大変がっかりする回答でございました。私としましては、このような崩壊状態で放置することに大変危機感を感じました。このような道路状態でありますので、今後は、なぜ未舗装の、こんな山道に県外客が多く来るのか、調査していただきたい。 また、通るのを止めることはできませんので、両者が連携をして、大雨の後は巡回して、なるべく国のほうに補修をしていただくように要望していただきたい。国のほうがお金持ってますので、当然のことであります。渡辺産業建設課長の力強い心意気をお伺いいたします。 ○議長(小出徳彦) 渡辺産業建設課長。 ◎産業建設課長(渡辺昌彦) お答えいたします。 議員ご指摘の道路は、国の掃地山林道と市道掃地山藤ノ川線が併用するもので、国との併用林道協定により管理区分を設定しております。 本年10月の現地立会にてご要望を受け、その際の四万十森林管理署の答えは、早速の対応は難しいとのことでありました。市としましても、早急に対応してもらうべく今後の方向性について四万十森林管理署と調整してまいりました。その中で、直ちに路肩崩壊箇所の復旧経費を確保するよう、令和4年度の予算確保に向けて要求していくとの返事があったところです。 また、その準備といたしまして、現在当該箇所の復旧に向けた調査測量及び設計に着手しているところであり、具体的な予算措置状況や工事発注時期については、現時点では申し上げることはできませんが、準備が整い次第、工事を発注し、早期に完成させる予定で進めていくとのことでした。 なお、路肩崩壊箇所について現地立会後、直ちに危険標示の追加の措置を行うとともに、復旧までに予想される大雨などの異常気象の後は職員で巡回し、異状の有無を点検しながら、事故防止に努めていくとのことでありました。 併せて、点検により通行しづらい状況が確認された場合には、重機により修繕を行うとのことで、市といたしましても、国との情報共有に努めながら連携し、市管理区間の点検・修繕に取り組んでいきたいと考えております。 また、なぜ県外客が多く通るのかということについてですが、明確な回答はできるものではありませんが、インターネット等で検索しますと、林道ツーリングガイドというサイトがありまして、その中で当路線について地図情報や路面の写真、通行したコメント等が掲載されております。このようなSNS等での情報発信によりまして、県外のツーリング客が来られているのではないかと考えております。 以上でございます。 ○議長(小出徳彦) 山崎 司議員。 ◆12番(山崎司) ありがとうございました。 ネットに林道ツーリングガイド、そのようなものがあるとは、私も知りませんでしたが、それを見て入ってくるわけですね。土日に結構多くの県外のバイクや車が通ってるようでございます。それに加えまして道路が傷んでますので、大変危険な状態でございます。今お聞きしますと、山の上で、頂上近くでしたけれども、寒い風に吹かれながら、森林管理署から冷たいご答弁をいただきましたが、その後の変わりようがすごいですね。測量等、早して、来年度の予算化に向けて取り組んでいるんですか。これは渡辺課長の強い力が働いておることは、火を見るよりも明らかでございまして、渡辺課長の努力に対しましてここで感謝申し上げます。ありがとうございました。今後ともよろしくお願いをいたします。 次に、5番の岩田地区の国土調査事業の完了について、カツラ山団地の国土調査と市道認定につきましては、これまでに区長様と関係者で何度か強く要望してまいりましたが、市道認定については、国土調査が完了してからの作業となるとの回答をいただいておりました。今年度で国土調査事業が完了するとお聞きしましたので、つい先日、カツラ山団地の区長様が、団地内の4路線の市道認定につきまして要望書を提出し、市は課内協議を行うとの回答をいただきました。上の団地の市道認定済みの道路の市への登記及び肝腎の4路線の認定につきまして、早急に取り組んでいただきたく、どのように取り組んでいただけるのか、課内協議の結果をお伺いをいたします。 ○議長(小出徳彦) 桑原まちづくり課長。 ◎まちづくり課長(桑原晶彦) ご質問のカツラ山団地では、議員も先ほどおっしゃいましたとおり、既に市道に認定を行っているものの、未登記となっている路線、それから地区から要望いただいた新たに認定を予定している4路線がございます。市では、これらの道路の問題に対応するため、地籍調査を実施しておりまして、これまでこの調査を行う中で、道路用地部分の寄附がいただけるよう、既に分筆作業を行うなどの準備のほうも進めております。こういった中で、議員ご指摘のとおり、この10月に地籍調査事業が完了し、こういった様々な問題に対して解消できるように大きく前進もしてきたところでございます。今後は、新たに認定する4路線につきまして、四万十市道路の認定及び廃止に関する要綱、これに基づきまして、速やかに作業に取り組んでまいります。 また、認定済みの未登記の解消も併せて行いますが、いずれにいたしましても、用地の提供、これが不可欠となってまいります。このため市では、早速登記に必要な30筆分の書類の作成、それから相続権利者の調査、こういったことに取り組んでおりまして、今後はこの作業が完了次第、地区の方々と連携をして、用地の提供がいただけるよう努めてまいりたいというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(小出徳彦) 山崎 司議員。 ◆12番(山崎司) ありがとうございました。 なぜここの団地の市道認定を強く要望するのかと言いますと、ここには富山東部運送とか東工業とか青果の大型車等がございまして、ごり工房の前を通る大きい道路がございまして、ここが市道認定されておりません。ここでもし事故がありますと、保険等が下りないそうでございます、市道認定されてないと。これは大変なことになります。団地内の皆さんの大変危険な道路となってまいりますので、なおかつそれに関連したあと3つの路線も同じようなことでございまして、それで強く要望しているわけでございます。今聞きますと、用地の協力がないとできないということで、20人ほどの用地関係者がいるようでございますので、区長様も全面的に協力してやるとおっしゃってますので、今後ともよろしくお願いを申し上げまして、以上で私の質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(小出徳彦) 以上で山崎 司議員の質問を終わります。 10時50分まで休憩いたします。                午前10時40分 休憩                午前10時50分 再開 ○議長(小出徳彦) 休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続けます。 続いて、川村一朗議員。 ◆16番(川村一朗) お許しをいただきましたので、一般質問をさせていただきます。 まず初めに、身近な市道や施設の整備について、市が管理する施設に関して質問をいたします。 西土佐診療所のトイレの洋式については、既に設置していただいたということですので、お礼を申し上げ、次の西土佐の下方住宅の庭の整備について質問をいたします。 この住宅のうち、山手側の棟は、元は営林署の住宅として建てられたものですが、営林署の統合・縮小等もあり、西土佐村に譲り受けられたものであります。村営住宅となってからも30年余りが経過しているもので、トイレの水洗化もされておりません。住宅自体が老朽化しているので、建て替えのときにトイレの水洗化を計画したいとの答弁を以前にいただきましたが、庭の整備だけでも早急に行っていただきたい。雨が降ると庭の至るところで水たまりができています。しかも凸凹が深い状態です。その庭は、全部当住宅への交通路ともなっています。舗装することができればよいのですけれども、せめて砕石でも入れて早急に整備する考えはないか、お伺いをいたします。 ○議長(小出徳彦) 篠田総合支所長兼地域企画課長。 ◎総合支所長兼地域企画課長(篠田幹彦) ご指摘のありました下方住宅の用地の整備でございますけれども、本年関係する事業費を確保しておりますので、本年度中には整備することとして準備を進めておるところでございます。 ○議長(小出徳彦) 川村一朗議員。 ◆16番(川村一朗) ありがとうございます。ぜひ行ってください。小さい子供もおられますので、ぜひよろしくお願いいたします。 次に、市道の補修・整備について、まず西土佐の小学校前の横断溝と舗装面の段差解消と西土佐小学校と学童保育施設の間の浸水解消について質問をいたします。 西土佐小学校前の横断溝と舗装面の段差は、車が通過するたびに衝撃を感じます。段差解消が必要な状況となっています。 また、西土佐小学校と学童保育施設の間の浸水は、雨ごとに路面の8割程度がつかります。 また、この道路は、保育所や西土佐診療所への道ともなっており、緊急搬送される人も浸水を超えていかなければなりません。今年7月の西土佐診療所での一般のワクチン接種のときにも浸水しており、部分的には結構深い水たまりとなっていました。路面を側溝より高くする等、浸水解消が必要です。併せて、西ヶ方地区の市道の擁壁の復旧と擁壁と舗装との隙間の補修についてと茅生地区の市道の路面整備について質問をいたします。 西ヶ方地区の擁壁の復旧というのは、コンクリートの伸縮対策でエラスを入れている間でずれているところです。擁壁がずれていることを市当局に伝えると、すぐに危険を知らせるテープを貼ってくださいましたが、それから数年以上経過しておりますが、いまだにそのままであります。まだ復旧されておりません。人家がすぐそばにあり、地域住民の生活道ともなっているところです。擁壁の復旧と隙間の補修の早期実施が必要です。 続いて、茅生地区ですけれども、茅生大橋から人家になる間の路面が凸凹になっています。茅生地区の人々の生活道であることはもちろんですけれども、岩間沈下橋が復旧し、観光客も増え、茅生大橋への通過も増える可能性があります。茅生地区の市道の路面整備が必要と考えます。 以上、4か所の補修・整備についてのお考えをお聞かせ願い、質問をいたします。 ○議長(小出徳彦) 渡辺産業建設課長。 ◎産業建設課長(渡辺昌彦) お答えいたします。 まず、西土佐小学校前の段差解消についてでございます。 こちらにつきましては、市道赤ヌ田山線という市道でございます。議員ご指摘のように、横断溝については、若干段差が生じておりますので、通行の際に影響は出てきていることは我々も承知しているところでございます。そういったことから、段差部をアスファルトで補修するなど応急対策をするとともに、グレーチングの締め直しも行う予定としております。 次に、小学校と学童保育所の間の浸水の解消についてでございます。 こちらについても、一部路面が沈下しておりますので、降雨時には水がたまる状態となっております。近隣には小中学校をはじめ、保育所・診療所もありますので、改善に向けて本年度できる範囲で対応するよう予定したところでございます。年度内には舗装補修を行うようにしてまいります。 次に、市道西ヶ方一の又線の路側擁壁の件ですが、こちらは議員や地区からも数年前にご指摘をいただきまして、その後、擁壁のずれについては、定期的に点検をしておりますが、現在のところ、路面の変化など、通行に影響が出てきている状況ではありませんので、今後も変化を確認しながら対応をしていきます。 また、応急措置といたしまして、年度内にずれた隙間については、砕石等で埋め戻すよう対応をしてまいります。 最後に、市道岩間茅生線のクリーンセンター付近での一部路面が沈下している件ですが、こちらについてもその都度対応はしておりますが、先ほどの市道西ヶ方一の又線の路側擁壁同様、改善には抜本的な対策が必要ですので、優先順位をつけて予算の範囲内で段階的に実施していきたいというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(小出徳彦) 川村一朗議員。 ◆16番(川村一朗) どうもありがとうございます。 できる限り対応していただきたいと思いますが、橋梁については、長寿命化と言われて、そういった事業が行われておりますけれども、このような擁壁についても対策すべきと僕は考えます。危険な状態を放置し、災害となって壊れると工事費も多額となりますので、長寿命化という形の中でずれないように留めるとか、そういうような対策はできないものなのか、ちょっとその点をお聞きしたいと思います。 ○議長(小出徳彦) 渡辺産業建設課長。 ◎産業建設課長(渡辺昌彦) 長寿命化の中でできるかどうかというのは、ちょっと今私、手元に資料がないのでお答えできませんが、市としましては、維持管理の中で対応をしていきたいというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(小出徳彦) 川村一朗議員。 ◆16番(川村一朗) 分かりました。 次に移ります。 次に、愛媛県松野町上家地地区の養豚場建設について、地域住民への影響について質問をいたします。 愛媛県松野町上家地地区は、西土佐の下家地と中家地地区の上流になります。養豚場建設に当たり、7月11日に下家地と中家地地区住民を対象とした説明会が行われました。松野町長はじめ、松野町の担当者と四万十市の市長、担当役職の方が出席されていましたので、その場の空気はお分かりだと思います。その場での下家地と中家地地区住民からは、今回の計画を知ったのはつい最近だ、なぜ養豚を選んだのか。 また、今回の養豚場とは別のことだが、数年前より上流地域での畑への堆肥散布によって下流域への濁水があり、その対策をお願いしてきたが、いまだ何もしていない。今回の養豚場建設でも豪雨が降れば、その堆肥を畑にまき、また濁水が起こるのではないかという心配もある。そして、上家地地区の地域貢献というが、養豚場は残っても、地域の人がいなくなるのではないか。それと、養豚には地下水を利用するといっても、それが長期化すれば、下流域では水不足が起こるのではないか。今のままだと絶対反対だといった発言もありました。 一方、上流地域にあっても濁水を流さない、水も地下水を利用して下流域に迷惑をかけないので、下流域住民が養豚場建設に反対しても権限がないとの話も聞いております。 しかし、畑への堆肥散布による濁水対策を何もしていないこれまでの経過と今回松野町が行政として事業者に養豚場の建設を依頼しており、四万十市としても行政としての対応を取るべきではないかというふうに私は考えます。約束事として、協定等の締結をする考えはないか、質問をいたします。 ○議長(小出徳彦) 篠田総合支所長兼地域企画課長。 ◎総合支所長兼地域企画課長(篠田幹彦) お答えいたします。 今回予定しております養豚事業でございますけれども、豚舎からはし尿等を排出しない、いわゆる無排水のシステムの施設でございます。こういった施設を整備する場合、事業化の条件としまして、下流域の同意は必要ないというふうにもされております。ただ、数十年前のいろいろな出来事もあったということで、地域の方は心配されているということも伺っております。市としましても、西土佐総合支所を窓口としまして、それぞれ住民の心配事には対応していきたいというふうには考えております。 また、松野町のほうにもそういった心配事を届け、また回答をいただいて、地区住民にもお返ししている状況でございまして、現段階におきまして、そういった約束事を市として結ぶというようなことは考えておらないということでございます。 ○議長(小出徳彦) 川村一朗議員。 ◆16番(川村一朗) 養豚場建設による四万十市への流域住民への影響について、市としてはどのようなことが想定されるのか、そのことについて質問をいたします。 ○議長(小出徳彦) 篠田総合支所長兼地域企画課長。 ◎総合支所長兼地域企画課長(篠田幹彦) 住民への影響についてでございます。 この施設の建設に伴います住民への影響、これは予定地の近くでは、上家地ということになりますけれども、騒音や臭い、これが全くないとは言い切れないとは思います。ただそういったものが限りなく少ないという施設であるというふうにも伺っております。そのあたりでは、少し影響があるかもしれません。 次に、排水の件でございますけれども、このシステムでは、基本的に排水を出さないということがありますので、影響があるかということで言えば、河川への影響はないというふうに考えておるところでございます。 他方で、養豚場の予定地に接続します道路は、県道でございます。整備をされるということになりますと、大型車も入ってくるということもございますので、そういった道路では、少し影響があろうかと思います。この県道につきましては、西土佐の住民の方も愛媛県のほうに病院や買物、そういったところで利活用されているという道路でございますので、その点では影響があるのではないかというふうに思っております。 ただ、マイナス面だけの影響ではなくて、少しプラス面の影響もあるのではないかというふうに考えてるところもございます。といいますのは、この県道につきましても、現在松野町のほうで愛媛県に、拡張やそういったことでの事業化に伴いまして要望もされているというふうに聞いておりますので、そういった部分では、利便性がよくなる可能性もあるというふうに考えております。 ○議長(小出徳彦) 川村一朗議員。 ◆16番(川村一朗) 分かりました。 心配される四万十市の流域住民への影響がもし起これば、市としてはどのような対応・対策をしていくのか、質問をしたいと思いますが、下流域への被害を僕なりに想定いたしますと、水質汚染、というのは、そこで出た堆肥を近くの畑に大量に投入するというようなことが容易に想像できるわけで、大雨のときにやはり濁水が流れてくるというようなことが考えられるのではないかなというふうに思っております。そして、そのことによる水質の汚染、それと地下水を長年くみ上げることによって、狭い谷川ですので、川の水が枯渇するというようなことなんかも考えれるんではないか。水産物、農作物、景観そして環境被害にもつながってくるんではないか。そのような事態になれば、当然行政としても対応が求められると思います。そうしたときの市としての対応・対策について質問をいたします。 ○議長(小出徳彦) 篠田総合支所長兼地域企画課長。 ◎総合支所長兼地域企画課長(篠田幹彦) 堆肥と野菜畑の栽培管理の関係からお答えさせていただきたいと思います。 私のほうで松野町のほうからいろいろお話をお聞かせいただいております。 まず、野菜栽培、キャベツでございますけれども、現在のキャベツを栽培している予定地が、今度養豚場の建設の予定地となります。そのほかに新たに野菜栽培を目的として開墾しているところもございます。そういった団地でございますけれども、団地も沈砂池がございますけれども、先ほど7月11日の説明会のときに住民の方からもお話あったということも受けまして、その後すぐに松野町のほうから指導をいただいて、沈砂池の土砂の取りのけ、そういったことも行っていただいております。 また、野菜畑への堆肥の散布でございますけれども、通常、野菜を栽培するに必要な堆肥を散布するということでございまして、今回予定されております養豚場の堆肥全てをそこにまくということでもないのではないかというふうに考えているところでございます。 また、住民の方からもご心配いただいておりました水質でございます。ここにつきましても、町のほうも毎年、現在も調査しておりますし、今後も調査をするということで、公表していきたいとそういうお話もいただいております。 次に、地下水でございますけども、養豚事業に必要な水、これは家地川から取水することは考えていないと。1日当たり約20tの水が必要であると。深井戸を掘削して用水にする計画であるので、家地川の影響もないものと考えていると。これは7月11日に松野町から住民の方への質問に対しての回答でございます。 次に、生物、魚類等への影響ということもあったと思います。そういったことは、損害賠償というようなことにもなってくる話であろうかと思いますけれども、現段階では、そういった川にし尿を流さない施設ということで計画しておりますし、影響につきましては、影響のないように指導監督を愛媛県側が行っていくというふうにも考えているところでございます。 今回予定をしております養豚施設につきましては、施設の規模的に、水質汚濁防止法の届出が必要となってきます。この施設設置をした後、毎年県によります法律に伴う河川環境の調査が行われることになるとお聞きしております。 また、家畜排せつ物の管理の適正化及び利用の促進に関する法律の規定によりまして、こちらも県が堆肥者の管理状況及び周辺環境への影響等を検査すると、そういうことになっておりますので、そういったところでの指導監督も入るというふうに伺っているところでございます。 ○議長(小出徳彦) 川村一朗議員。 ◆16番(川村一朗) 先ほど養豚場の堆肥を全てそこにまくとかというんだったら、キャベツそのものが腐ってしまって育たないというので、当然必要な量だけっていうことは、もう重々分かっております。ほんで、しかしそういったものをまくことはよしとしても、ただ先ほど言われたように沈砂池なんかを定期的に掃除するかしないか、そういった面とか、直接家地川の河川から取らなくても、先ほど言ったように地下水というものを取ることによって、数年後には枯渇するというようなことも一面考えられるわけで、下流域にそういったことがない、水質も調べるし枯渇することもないというんだったら、逆に協定書についても自信を持って、そういうことが起これば対処しますよということが安易に僕はできると。下流域に迷惑を絶対かけないんだというんだったら、迷惑をかけたときには補償しますよとか、こうしますよというようなことができると思いますので、なお再度協定書についての答弁をいただきたいと思います。 ○議長(小出徳彦) 篠田総合支所長兼地域企画課長。 ◎総合支所長兼地域企画課長(篠田幹彦) 基本的に排水を流さない、野菜の栽培の畑からは、ゼロとは言わないまでも、そういった土砂を流さないような管理をしていくと、そういうお話をお聞きしております。そういった段階で今議員のおっしゃられたような協定を市のほうが結ぶということについては、私としては少しどうかなというふうな思いでございます。 ○議長(小出徳彦) 川村一朗議員。 ◆16番(川村一朗) 先ほどもちょっと質問の中で言わせてもらったんですが、松野町としてその業者に依頼をしたということもあるので、やはり行政としても関わっていってもらってもいいんではないか。そういう下流域に自信があるんだったら、そういったことも安易にできるやろう、協定書というか、約束事もできるんではないかというふうにちょっと考えるので、私自身も養豚場建設が絶対反対だという考えはありません。ただそういったときに、今までの経過として、過去の事例としてそういうことは幾度も繰り返されてきたからこそ、下家地・中家地地区の住民がこういうふうに反発しているんだ。だから、そういうことはありませんよと。だから、協定書も結びましたよというんだったら、安心して下家地・中家地地区の人も賛同してくれるんではないかなという思いもあって、またこの質問をさせてもらっておりますが、その点いかがでしょうか。 ○議長(小出徳彦) 篠田総合支所長兼地域企画課長。 ◎総合支所長兼地域企画課長(篠田幹彦) 下流域の住民の方の心配事につきましては、それぞれ対応していく必要があると、そういうふうに今も思ってますし、これからも必要であろうと。 なお、協定等につきましては、事業主体、例えば事業者それと松野町・地元、そこが一定協議して進めていることでございますので、その3者間での何らかのお話合いのものを書面で残すと、そういったことはあろうかと思いますけれども、愛媛県の松野町の事業につきまして、下流域の心配事、これは以前のことがありますので、それは重々分かっているつもりではございますけれども、本市が、心配事については当然対応していきます。ただそこに協定という形で残さなければいけないものかと。ただ、例えば水質検査をやってくださいというお願いを現在もしております。そういったことを申し入れる、そういったことはできるかとは思いますけれども、協定書が必要かどうか、そういったことについては、今の段階では私のほうからはやりますというお答えは、差し控えさせていただきたいと思います。 ○議長(小出徳彦) 川村一朗議員。 ◆16番(川村一朗) 分かりました。 次に移ります。 森林の環境整備、林業の活性化について質問をいたします。 まず初めに、森林環境譲与税を活用した森林整備に取り組むのに当たり、森林経営管理法があります。この法は、全国的に森林の手入れ不足により集中豪雨等による山地災害の防止や地球温暖化防止などの森林の公益的な維持増進に支障が生じることが法成立の背景となっています。木材価格の長期低迷による山林手入れの放棄や他の職を求めて都市部への人口の流出による森林の所有者の不在、そのことによって山林の所有者自体の不明や境界線の不明が増加をしております。山地災害の防止やCO2の吸収等の地球温暖化防止などの森林の公益的な維持増進を目指すことから、次の点を森林経営管理法はうたっています。第1に、森林所有者が、適切な森林の経営管理を促すための責務を明確化するとしています。第2に、森林所有者自らが早期に経営管理を実行できない場合には、市町村が森林の経営管理の委託を受けること、第3に、林業経営に適した森林は、林業経営者に再委託をすること、第4に、再委託できない森林及び再委託に至るまでの間の森林においては、市町村が管理を実施することとなっています。先月、林野庁森林利用課森林集積推進室の方をお迎えして、森林経営管理制度の創設の背景と概要、そして全国の取組状況について勉強会が行われました。その中で全国の先進事例として、四万十市の取組も記載されていました。本市が森林整備に努力されていることにつきまして、関係各位に敬意を表したいと思います。 また、幡多6か市町村での広域的な組織の運用に向けた検討が行われているようですが、目的達成に向け、実施期間の短縮を図る、よい取組だと私も考えます。森林経営管理制度を活用するに当たり、まずは森林所有者の明確化や境界線の確定、管理の意向調査を行わなくてはなりませんが、四万十市の意向調査計画では、幡多6か市町村組織の中で、最も手入れ不足の森林の割合が多くなっています。にもかかわらず、意向調査に40年、2062年までかかるとなっています。 そこで、本市の意向調査をもっと短期間で行えないのか、質問をいたします。 ○議長(小出徳彦) 小谷農林水産課長。 ◎農林水産課長(小谷哲司) お答えいたします。 本市の個人所有の人工林面積につきましては、約2万4,000haございます。そのうち10年以上手の入れられていない、いわゆる未整備森林については、約1万6,000haとなっております。森林経営管理制度におけます令和元年度の意向調査の実績で計算した場合には、そのペースでいきますと、40年かかるということになりますが、本市といたしましては、国が示します15年から20年で意向調査を全て完了するように計画的に進めてまいります。そのため、年間800から1,000haの意向調査を行う必要があります。今後、森林環境譲与税額も増加されていく中で、調査面積を拡大しながら実施してまいります。令和4年度の計画といたしましては、年間約800haの意向調査を実施する予定でございます。 以上でございます。 ○議長(小出徳彦) 川村一朗議員。 ◆16番(川村一朗) 説明資料の中では年間400haという形の中で、6か市町村のやつの資料の中ではありましたが、800にいつ変更されたのか、それは望ましいことでいいことですけれども、そうなると20年間ということになるのか、ちょっと確認のために。 ○議長(小出徳彦) 小谷農林水産課長。 ◎農林水産課長(小谷哲司) 先ほど申しましたように、意向調査をする対象面積が約1万6,000haございます。それを年間で800haですと20年になります。1,000haですと16年といったところになりますので、その間で国が示しております15年から20年の間で全ての意向調査を完了するという計画で進めてまいります。 ○議長(小出徳彦) 川村一朗議員。 ◆16番(川村一朗) 国が示す10年から20年の中で、20年といったら、先ほど40年に対しては当然短縮されたということで評価したいと思いますが、もっとできないのかというような考え方もちょっとあるわけです。というのは、後の質問にも続きますけれども、今伐採より年間木が成長している分が大分多いわけで、どんどん回転させていかないとならないというような状態になっております。例えば、6か市町村での計画の中では、宿毛市の場合は面積が半分ではあるけれども、四万十市の意向調査の計画なんかといったら、1.5倍の面積というか、を、やる計画があったという中で、そういうような質問をさせてもらったわけですが、これ以上はちょっと無理という感じですか、短縮。 ○議長(小出徳彦) 小谷農林水産課長。 ◎農林水産課長(小谷哲司) 意向調査を委託で森林組合のほうにお願いしておるわけですけれども、現状、意向調査をするのが目的ではなく、その後の森林整備につなげていくというのが大きな目標でございます。そのうち環境譲与税を使った森林経営管理制度の市の役割としましては、市に任せたい個人所有の山を市が手入れをしていくといった計画的な段階を踏んで意向調査、それから林況調査を踏まえた中で、所有者と協議を進めながら施業のほうを、それから作業道の整備とか行っていくわけですので、15年から20年という一定の目安がございますので、その中で、それが30年かかるとか、そういったことではなくて、今申し上げました、何度も申し上げますけれども、15年から20年の間に一定の一通りの意向調査を踏まえる中での現在の計画で800haから1,000haの意向調査をしていくという計画で進めてまいります。 ○議長(小出徳彦) 川村一朗議員。 ◆16番(川村一朗) 私がせかすというか、なるべく早くしてほしいというのは、今高齢化の進む中、そうでなくても山林所有者が自分の山の境界も分からないし、どこにあるかも知らない。ましてや県外に出てるというか、何代か前から出て、そのままになってる。山があるかないかもあまり分からないというような人もどんどん増えていくし、今後ますますそういう年代が進んでいくと、結局印鑑を余計もらわないけんとか、そういうような状況なんかもまた生まれてくるんではないかなと。だからできるだけ早くという気持ちがあるので、意向調査というのを最初に出したわけです。 次に移っていきたいと思います。 伐採計画について質問をいたします。 四万十市の杉・ヒノキの材積量は1,070万m3で、現在伐採されている杉・ヒノキは年間で5万5,000から7万m3とお聞きをしたわけですけども、植栽してから60年間で伐採すると考えますと、1,070万m3を60で割ると約18万m3、それと木は先ほども言ったように成長していっているので、樹齢や土地の状況によっても成長の度合いは異なりますけれども、年間10万m3ぐらいは増量していると僕は予想しております。そうしますと、80年、100年の森林を残すことを考慮しても、今の3倍の木材の伐採が可能であると。現在の材積量よりも減ることがないと思います。民間材も含めての伐採計画をどのように考えているのか、質問をいたします。 ○議長(小出徳彦) 小谷農林水産課長。 ◎農林水産課長(小谷哲司) お答えをいたします。 森林の原木増産につきまして、市の考えで伐採できる範囲は、四万十市の所有する市有林ということになります。個人所有の森林も多くある中、成長量に見合う量の伐採は、困難な部分もあろうかと思います。現在は市有林におきまして、手入れの必要な森林を適正に整備していくことで進めているところでございます。年間約5,000m3ぐらいの伐採を市有林の中ではしております。これからは、森林経営管理制度によって個人の森林に対する関心も一定高まってくることが想定されますので、間伐等で伐採は進んでいくとも考えております。こうしたことから、徐々にではございますが、山での仕事も増えてくるというふうにも考えておるところでございます。 以上です。 ○議長(小出徳彦) 川村一朗議員。 ◆16番(川村一朗) 山に携わる人、そういった人を増やすためにも、伐採をするとともに、林業に適した山については、植栽の計画を当然示すべきやと思いますが、補助事業に関してですけれども、林業事業体には、新規就業者の雇用や就業後の定着につながる事業に対して補助事業があります。このような補助事業を、例えば農業の新規就農者のレンタルハウスへの補助事業のように、林業においても個人の就業者に対してもできないのか、ちょっと質問をいたします。 ○議長(小出徳彦) ちょっと小休します。                午前11時32分 小休                午前11時32分 正会 ○議長(小出徳彦) 正会にいたします。 小谷農林水産課長。 ◎農林水産課長(小谷哲司) 林業の研修等に係る、研修手当等の制度がないかということでございます。 農業ですと、国の事業で新規就農者の育成のための事業がございまして、それに県・市も付け足しをして研修手当という格好で支援もしております。議員も承知と思いますけれども、新規で林業を従事する者についての直接の補助というのは、私の知る限りでは見当たらないと思います。林業に従事を始めた、将来の担い手となる林業従事者につきましては、それを雇用する事業体への補助等は、本市も環境譲与税を使って担い手の育成とかということでやっておりますけれども、直接新規の林業従事者への助成というのは、今のところ承知はしておりません。 ○議長(小出徳彦) 川村一朗議員。 ◆16番(川村一朗) 分かりました。 次に、委託事業者の公募範囲の拡大について質問をいたします。 森林経営管理制度では、林業に適した森林を林業経営者に経営管理の再委託を行うこととなっていますけれども、まず本市が考えている委託事業者の範囲はどこまでなのか、質問をいたします。 ○議長(小出徳彦) 小谷農林水産課長。 ◎農林水産課長(小谷哲司) 委託事業者につきましては、高知県が認定をいたします育成経営体に指定された業者ということになります。認定の要件につきましては、複数ございますけども、生産量の増加または生産性の向上に取り組むことの計画の策定が必要であることとか、生産管理または流通の合理化の意向の表明、それから造林・保育・省力化などに取り組む、こういった意向の表明をするとか、主伐後の再造林の確保など、様々な要件はございますけれども、県が認定をします育成経営体に指定された業者ということになろうかと思います。 ○議長(小出徳彦) 川村一朗議員。 ◆16番(川村一朗) 森林経営管理制度等により期待される効果として、新たに森林整備に携わる人が増え、定着人口の増加が期待されるほか、森林・木材を活用した新たなビジネスチャンスの創設が取り上げられております。林業事業体ではありませんが、林業に従事し、林業で生計を立てたいと願いながらも、年間を通しての林業での仕事がない自伐型林業従事者もおられます。林業に関心を持ち携わろうとする自伐型林業従事者を森林に精通する人材へと養成することも必要であります。話によりますと、市が認めれば、自伐型林業従事者も委託事業者の対象となるとも聞いておりますが、自伐型林業従事者も公募の範囲にできないのか、質問をいたします。 ○議長(小出徳彦) 小谷農林水産課長。 ◎農林水産課長(小谷哲司) お答えをいたします。 議員おっしゃられておりますのは、森林経営管理制度以外でも通常の林業においても、小規模な林業事業体が山に入って仕事ができるような仕組みということでご答弁をさせていただきますけれども、先ほども申し上げましたが、市の考えで伐採できる範囲は市有林となります。市有林の整備におきましては、森林経営計画を策定しまして、30ha以上の面積を集約化することやその計画の森林整備を5年で全て終わらせるなどの事業要件がございますので、事業規模を考えますと、個人事業者に委託することは、難しい部分もございます。個人の所有の伐採につきましては、あくまでも森林所有者が判断することでありますが、個人事業者に委託する場合もあろうかとも思います。森林経営管理制度における個人所有の森林で、市に整備を任す意向の森林につきましては、森林所有者の考え方もお伺いをしまして、委託事業者や施業方法を検討していきますが、市の方針としまして、先ほど申しました高知県が認定する育成経営体に指定された業者に委託することで進めてまいります。したがいまして、個人事業者も県の認定を受ければ委託が可能となります。こうしたことから、山に携わる人が増えていくよう、少しでも多くの方が山で仕事ができるよう努めてまいることが重要と考えているところでございます。 ○議長(小出徳彦) 川村一朗議員。 ◆16番(川村一朗) 今四万十市では、林業従事者、つまり委託できる業者っていうのは何業者考えているのか、もし今、すぐ出るようなかったら、お答え願いたいと思います。 ○議長(小出徳彦) 小谷農林水産課長。 ◎農林水産課長(小谷哲司) 申し訳ございません。 現在、経営管理制度もスタートしたばかりで、ちょっと数までは把握はしておりません。現在は森林組合にお願いをして進めているところでございます。 ○議長(小出徳彦) 川村一朗議員。 ◆16番(川村一朗) 次に、そしたら移らせてもらいます。 森林環境譲与税の活用で、河川沿いのやぶの整備について質問をいたします。 山里の人口減少や生活環境の変化により山の手入れ同様に、河川沿いのやぶについても荒廃が目立ちます。また、近年は予想外の集中豪雨や大雨の影響も相まって、より荒廃が進んでいます。 竹林の密集は、河川や農地への竹林の拡大、侵出ともなっています。また、エノキ等の樹木も巨大化しています。やぶに対しての森林環境譲与税の活用は可能なのか、質問をいたします。 ○議長(小出徳彦) 小谷農林水産課長。 ◎農林水産課長(小谷哲司) 森林環境譲与税の活用につきましては、市町村長の判断というところがございます。本市におきましては、これまでも申し上げてきましたように、広大な人工林がございます。その中、多くの未整備森林もあるわけですけれども、やはり森林環境譲与税を活用するには、第一に取り組むべきは、森林経営管理制度によってこれらの手入れが必要な森林の整備と考えております。その整備には、林業従事者の確保も必要でございますので、担い手育成のための支援事業などに森林環境譲与税を活用しているところでございます。 森林環境譲与税は、一般的には川沿いのやぶの整備というのも可能にはなりますけれども、先ほど申し上げましたように、本市としましては、やはり未整備の森林を整備していくということを第一に考えておるところでございます。 ○議長(小出徳彦) 川村一朗議員。 ◆16番(川村一朗) 全国の、先ほども言いましたように四万十市同様、いの町も全国の先進事例として挙げられておりましたけれども、いの町の場合は、山に侵出した竹林を伐採して、そこに桜を植えるというような施業も全国事例の中での先進事例という中で挙げられておりましたし、そういったことも取り上げていけるのではないか。 また、具体的に言いますと、四万十ひろば、今ちょっとキャンプ場になってるところですけれども、あの下流域なんかはすごいやぶが厚くなって景観も悪いと、キャンプに来た人なんかに聞いてもよくないというようなこともありますし、そして岩間地区の旧水道、水源地ですけれども、昔、私、水道屋へ勤めていた関係で、河原の半分のところに水源地があったんです。それが今はもう既にやぶになってます。水源地が動くわけじゃないので、やぶのほうがそれだけ川のほうへ侵出していってるというような事例もありますので、できればそういったやぶについても対象にしていただいて、できるだけ整備してもらいたいというふうに一つは考えてるわけですけども、それに対しては、もう一度ちょっと。 ○議長(小出徳彦) 小谷農林水産課長。 ◎農林水産課長(小谷哲司) 森林環境譲与税につきましては、令和元年度から譲与税としていただいておるわけでございますが、何度も申し上げますけれども、広大な森林を有する四万十市におきましては、第一は未整備の森林でございます。 この譲与税がなくても、やはりこういった川沿いのやぶの整備というのも必要に応じてする必要もあろうかと思います。こうしたことも全て譲与税を活用してということではなくて、やはり必要に応じたこれまで、譲与税が始まるまでの取組で活用してきた事業とかといったのも活用すればいいかと思います。 川沿いのやぶの整備につきましては、里山林などの景観を維持するための活動に対する支援としまして、森林・山村多面的機能発揮対策交付金事業というのが該当しますので、地域や事業体がこの事業によって川沿いのやぶの整備も進めていく場合には、こういった事業も活用できると思います。 以上です。 ○議長(小出徳彦) 川村一朗議員。 ◆16番(川村一朗) 森林環境譲与税を使ってというふうに質問では出しておりますけれども、別にほかの制度が使えるようでしたら、当然そういった名前は何という名前でも結構ですので、そういった整備を積極的に進めていただくというか、補助事業を取っていただくということをお願いいたしまして、質問を終わりたいと思います。
    ○議長(小出徳彦) 以上で川村一朗議員の質問を終わります。 昼食のため午後1時まで休憩いたします。                午前11時45分 休憩                午後1時0分 再開 ○議長(小出徳彦) 休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続けます。 上岡真一議員。 ◆4番(上岡真一) 議員番号4番、市民クラブ上岡真一です。 議長の許可をいただきましたので、通告に従い質問を行いたいと思いますが、その前に、令和元年6月定例会において、県立中村中学校の自転車利用時、ヘルメット着用義務化を求める意見書を提出し、原案可決をいただきまして、高知県教育長へ意見書を提出しました。あれから3年目の今年4月から、県立中村中学校の自転車利用時のヘルメット着用は、努力義務から義務化され、登下校時ヘルメットを着用している姿を見て、四万十市の義務教育は、市立中も県立中も共に生徒の安全を守るための教育活動を行っていることに対して強く感激を受けました。これは、国の管轄なのだから市は取り組めないとか、これは県の管轄だからということではなくて、国・県・市が協力することが大切ではないでしょうか。通告書にも、県の管轄の場合もありますが、四万十市民が困って相談してくるときに、我々市議会議員が、あの件は国だから、県だからということで逃げることはできません。うまく質問ができないかもしれませんが、質問しますので、県の管轄であっても、市民のためによい答弁をいただきたいと思い、通告に従いまして質問いたします。 住んでよかったまちづくりについて質問をします。 具同地区の井ノ上川流域の浸水対策について質問しますが、具同の井ノ上川については、公明党議員の山下議員も取り組んでおります。現在、入田地区では、国で排水樋門の改築、県で樋門の導水路の整備、市でソフト対策を実施する入田地区内水対策が実施されています。この事業の目的は、大きく2つと承知していますし、理解しています。その一つは、入田樋管は、元池からの導水路断面に比べ著しく狭小で、排水能力が低い。そのため、豪雨時には元池があふれ、周辺の宅地や田畑・道路の冠水被害が度々生じていることから、この被害軽減を図るもの、そしてもう一つの大きな目的は、元池から流出した氾濫水は、田畑を越流して、具同地区の井ノ上川に流入します。このことがその下流部の氾濫要因となっていることから、井ノ上川の負担を軽減しなければならないということです。 しかしながら、この2つ目の目的の井ノ上川については、至るところで土砂の堆積が見られます。また、草木もびっしり繁茂し、排水能力を大きく阻害しているばかりか、子供が川に落ちたら、捜すことも困難な状況です。これが今の井ノ上川の状況です。子供が落ちたら見えません。国・県・市が強力に連携してせっかく治水対策を進めてくれていますが、井ノ上川がこの状態では、効果を発揮することができません。事業の効果を高めるためにも、また地域の環境を改善する上でも、井ノ上川のしゅんせつは必要ではないかと思いますが、今後の取組をまちづくり課長、よろしくお願いしたいと思います。 ○議長(小出徳彦) 桑原まちづくり課長。 ◎まちづくり課長(桑原晶彦) 井ノ上川の今後の取組ということについてお答えをさせていただきます。 井ノ上川の流域の浸水対策についてですが、既に河川改修が完了していることから、治水安全度の向上、それから議員もおっしゃいました環境の改善を図るほか、入田地区の内水対策の整備効果を高める、こういった意味でも、河川の適正な管理は非常に重要でありまして、このことは県としましても、十分認識しているというところでございます。 そこでお尋ねの現在の状況ですけれども、今年度より田黒橋から下流約150mの繁茂した樹木の伐採を実施するための準備をしているとお伺いしております。 それから、今後のこともお尋ねでしたので、そこについてお答えいたしますと、来年度は明屋書店付近から渡川病院付近までの約400m間、それから具同小学校の少し上流になりますが、そこからさらに上流の700m間の大規模な伐採に取り組みまして、地域の治水安全度の向上に努めるということでございます。 以上でございます。 ○議長(小出徳彦) 上岡真一議員。 ◆4番(上岡真一) ありがとうございます。もうこれで終わりたいぐらいもう腹に落ち込んだ答弁で、本当にありがとうございました。よろしくお願いしたいと思います。 井ノ上川については、具同地区の住民の方々や、ましてや子供・小学生の通学路等にもなっていますので、もう早急によろしくお願いしたいと思います。 それでは、気が高ぶって乗りましたので、次の質問に早速移ります。 次は、森林被害について質問したいと思いますが、山崩れに対しての住民への対応についてですけれど、山の斜面や渓流中の土砂が、長雨によってもたらされた大量の流水と一体となり、おかゆ状態になって一気に下流へ流れ下る土石流や斜面の広範囲が地下水の増加などによって不安定となり、滑り面に沿ってゆっくり河口へ移動する地滑りや雨や地震などの影響によって土の抵抗力が弱まり、急激に斜面が崩れ落ちる崖崩れがあります。私は、今年10月上旬頃、横瀬のAさん宅の裏山が、大雨によって崖崩れが起き、危険な状態であると連絡があり、横瀬の現場に視察に行ってきました。十数年前に崖崩れが起きて、個人負担金を払ってのり枠で大規模な工事を行ったが、今回は他の場所が崩れているが、のり枠も引っ張られるような状況で崩れていると説明があり、山の中腹まで上っていき見ましたが、本当に危険な状態になっていました。 ここで質問しますが、本市は山崩れが起こった場合、住民への対応についてどのように市民に説明しているのか、お聞きします。 ○議長(小出徳彦) 桑原まちづくり課長。 ◎まちづくり課長(桑原晶彦) 一般的な話ということでございますので、そこにつきましては、まず被災が起こりましたら、すぐに現場に駆けつける。それから、その中では人命第一ですので、避難行動を促す、こういったことを行っております。 続いて、被災を復旧するか否かの確認を行いまして、その中で復旧するという意思がありましたら、それについて調査し、補助制度にのせていくとか、そういった復旧に向けた道筋をつけてまいります。 以上でございます。 ○議長(小出徳彦) 上岡真一議員。 ◆4番(上岡真一) ありがとうございました。 それでは、工事についてですけれど、総工事の費用の何%が個人が負担するのか、お聞きしたいと思います。 ○議長(小出徳彦) 桑原まちづくり課長。 ◎まちづくり課長(桑原晶彦) 受益者の負担割合につきましては、四万十市受益者割合基準要綱で、昨年度まで25%でありましたけれども、本年度より生活に困窮されている方への配慮など含めまして、住民税非課税世帯で12.5%、生活保護受給者世帯で0%の項目を加えて改正をしております。 以上でございます。 ○議長(小出徳彦) 上岡真一議員。 ◆4番(上岡真一) ありがとうございました。 その方も10年くらい前に大分自己負担金を払って、今回また自己負担金を払ってまでなかなかよう直さないというふうに話しておりました。ひょっと自分があの家の持ち主なら、もうすぐ家を閉めて、アパートかなんかで暮らしたいというふうなほど崖崩れ等起きていました。本当にお金がない家庭もあると思いますので、山崩れなどで相談があれば、親身になっていただきたいということをお願いしまして、次の質問に移りたいと思います。 為松公園について質問したいと思います。 為松公園についてのアンケート結果の活用についてお聞きしますが、為松公園についてのアンケートのご協力をお願いしますと「広報しまんと」にありましたので、私は家内と一緒にアンケートに協力しました。アンケートの目的は、安心・安全で楽しい公園づくりのため、計画的な施設整備を行っています。来年度に計画している為松公園の遊具等の更新について皆様の意見をお聞きするためのアンケートを実施しますとありました。為松公園の件は、平成31年3月定例会の一般質問で若干触れました。アンケートの中には、遊具類等のこともありましたが、私個人的には、遊具等は要らないと思っています。老若男女がゆっくり過ごせる公園であってほしい。高知市の牧野植物園のこんこん山は、眺望が抜群で太平洋が見えます。そのように為松公園も四万十川や赤鉄橋が見下ろせるような公園で、のんびりできるけど、何もない公園。あるのは郷土博物館だけという公園でもいいのではないでしょうか。為松公園についてのアンケート結果の活用についてお聞きしたいと思います。 ○議長(小出徳彦) 桑原まちづくり課長。 ◎まちづくり課長(桑原晶彦) 議員もご承知のとおり、為松公園につきましては、本市の歴史・文化、それから四季折々の豊かな自然が感じられる公園で、同時に近隣の保育所でありますとか小学校からの遠足などにも活用される、こういったことから、昔から多くの方々に利用される本市にとっても大きな存在となっている公園であります。こういった中で、本市の公園施設長寿命化計画において、公園内にある簡素な複合遊具や鉄棒などが老朽化し、交換時期を迎えているため、施設の改善とサービス向上を目的にアンケートを実施したところでございます。 このアンケートの内容といたしましては、為松公園の利用状況、利用の目的に関する調査、魅力やイメージに関する調査、今後の整備に関する調査、この3つの項目を設定したところでございます。少しアンケート結果に触れさせていただきますと、為松公園の利用状況についてですが、利用したことがあると回答した方はもう94%、予想どおり市民の多く、ほとんどの方が利用される結果でした。それから、利用の目的はという項目では、議員もおっしゃいましたけれども、花や緑などの自然を楽しむが30%、散歩や健康づくりが14%、郷土博物館の利用が14%、遊具で遊ぶが12%、その他一時的な花見などのイベントこれが26%となっておりまして、イベントなどを除く日常利用で見ますと、花などの観賞が30%を占めております一方で、次いで多いのが健康づくり、それから郷土博物館の利用、遊具で遊ぶが12から14%で横並びという結果となっております。 次に、為松公園に対する魅力といたしましては、やはり桜・ツツジなど自然豊かなところが魅力という方が57%、それから中村城跡それから郷土博物館などの歴史・文化が感じられるところが17%、それから散策やウォーキングができるところが13%、そして複合遊具などの子供が遊べるところが9%、その他4%となっておりまして、議員ご指摘のとおり、為松公園の魅力は、豊かな自然が感じられる公園であるということも示されたところでございます。 それから次に、今後の整備についての問いかけに対しましては、子供たちが遊べる遊具、これが50%、約半数です。スラックラインなどアクティビティースポーツ・施設、これが17%、健康づくり11%、ペットと遊べる9%、その他13%ということで、半数の方が子供が遊べる遊具が欲しいとの意見でありまして、このニーズに応えることもできれば利用者の増加につながり、さらなるにぎわいの創出も可能と考えているところです。 そこで、ご質問のありました今回のアンケートの結果を踏まえて、今後の為松公園の在り方を検討したところですけれども、広い敷地を生かして3つのゾーンに区分けする。1つとしては、具体的には中村城跡・郷土博物館などを中心とした歴史・文化が感じられるゾーン、それから子供から高齢者など、幅広い世代に利用される遊具や健康づくりを楽しむゾーン、それからこれ以外の広場や丘陵地・園路については、桜やツツジなど、自然観賞や風景が楽しめるゾーン、この3つに区分し、それぞれの持ち味を生かして、幅広い世代の方に利用される取組が重要ではないかというふうに認識もしたところでございます。 次に、各ゾーンの利用の促進を図るための施策ですけれども、歴史・文化が感じられるゾーンでは、もう既に郷土博物館で特色あるイベント、こういったことが行われておりますので、これを継続して実施していく。 次に、遊具や健康づくりを楽しむゾーンづくりでは、公園長寿命化計画に基づき、老朽化した施設を子供の喜ぶ大型の複合遊具でありますとか、お年寄りが利用する健康遊具などに更新し、さらなる魅力の向上に努めてまいりたい、こう考えておるところです。 それから、議員もご提案のありましたように、四季折々の豊かな植栽でありますとか、景観を楽しみたい方、こういった方も非常に多くおられると思っております。そこで、こういった方々に向けては、広場や丘陵地・園路沿いの様々な場所で、年間を通じて花でありますとか木々が見られるような場所づくりに向けまして、指定管理者はもとより、例えば地元の高校生でありますとか、そういった方なんかとも連携しながら、草花や花の咲く樹木の植栽、こういったことをしながら、散策が楽しめるような場所づくりに努めてまいりたいというのが市の考えでございます。 以上でございます。 ○議長(小出徳彦) 上岡真一議員。 ◆4番(上岡真一) 丁寧な答弁ありがとうございました。 私は生まれも育ちも中村、具同ですので、為松公園はすごく思い出深い年代の人間です。やはり物がなかった時代でしたので、具同地区のみんなでお遊山に行くというたら為松公園、そして中村高校の柔道部のトレーニングも為松公園でした。市長も陸上部で走り回っていたと思います。やはり四万十市民が自慢できる四万十川・赤鉄橋、次が為松公園と来るような公園にしていただきたいと思いまして、この質問は終わりたいと思います。よろしくお願いします。 無電柱化について質問をします。 無電柱化については、昨年12月議会で私のほうから1か所だけでもメイン道路の早期実現をと質問をしました。その質問に対して森山副市長からは、無電柱化の対象道路の選定について、国・県・市で協議を進めており、費用負担や高速道路の延伸を踏まえたまちづくりの観点、さらに今後想定される南海トラフ大地震への備えなどを考慮し、対象道路について協議している。 また、次期無電柱化計画策定に向けた地域のワーキングに参加しつつ、国土交通省をはじめ高知県・本市並びに高知市・各電力・通信事業と協議を行っていく予定との答弁をいただきました。そして、今期12月定例会で、産業建設常任委員長報告の中で、宮本委員長から、今年度中に開催される四国地区無電柱化協議会において、四国の第8期無電柱化推進計画の選定路線に位置づけられることが重要となってくると。この計画に国道439号の無電柱化が明記されれば事業化が確実となるという報告がありました。 ここで質問したいと思いますが、国道439号をメインに無電柱化を推進していくのか、進捗状況をお聞きしたいと思います。 ○議長(小出徳彦) 森山第2副市長。 ◎副市長(森山崇) お答えさせていただきます。 439号の無電柱化については、今議会、産業建設常任委員長から報告いただいたところですが、その後ちょっと進捗がありましたので、ご説明させていただきます。 先週12月9日、高知県土木部より連絡がございまして、国道439号を含む高知県全体として4路線8か所が、第8期の四国地区無電柱化推進計画の基本計画として正式決定されたと連絡があったところです。この無電柱化の推進につきましては、議員の皆様からも多くの応援をいただいておりましたので、四万十市にとって大変うれしいニュースだと思います。 また、この計画に位置づけられることを当面の目標としておりましたので、そういった意味でも一つ節目になるのではないかと思います。これによりまして国道439号のうち、四万十市中村駅前町から中村大橋通6丁目までの道路延長ベースで約1.2㎞の区間、また無電柱化方式としては、電線共同溝方式としまして、令和7年度までに事業着手する、そういうことが正式に決定されたということでございます。今後の事業化に向けては、引き続きしっかりと気を引き締めるとともに、議員の皆様のお力添えもいただきながら、事業主体である高知県また電線通信等の関係事業者・沿線住民の方々とも密に調整を図りながら、着実に取組を重ねていきたいと思っております。 ○議長(小出徳彦) 上岡真一議員。 ◆4番(上岡真一) ありがとうございました。 再度確認ですが、令和7年度までに着手ということでよろしいでしょうか。 ○議長(小出徳彦) 森山第2副市長。 ◎副市長(森山崇) この計画が5か年の整備計画でございますので、その間に事業着手されるということですので、そのとおりだと思います。 ○議長(小出徳彦) 上岡真一議員。 ◆4番(上岡真一) その着手の予定を引っ張り出したかったですので、その答弁で了とさせていただきます。ありがとうございました。 それでは、外国人実習生について質問をしたいと思いますが、今年10月26日の高知新聞の記事ですが、人口減で人手不足が深刻化する日本で、外国人労働者が増えてきた。近年は受入れ拡大の施策が進み、高知にも多くの技能実習生が訪れ、農業から製造業・サービス業に至るまで、幅広い産業の現場を支えている。一方、実習生の処遇や人権をめぐって深刻な問題も起きており、多文化共生に向けて考えるべきことは多いとありました。新聞では、県内の外国人実習生は、2,200人超とありましたが、本市で直近3か年の外国人実習生を教えてください。 ○議長(小出徳彦) 朝比奈観光商工課長。 ◎観光商工課長(朝比奈雅人) 本市での直近3か年の外国人実習生の数についてお答えいたします。 市内の外国人登録者のうち、特定技能と技能実習の在留資格を持っている方は、令和元年11月時点で32名、令和2年11月時点が23名、令和3年11月時点では22名でございます。 以上でございます。 ○議長(小出徳彦) 上岡真一議員。 ◆4番(上岡真一) ありがとうございました。 それでは、新聞では県内の実習生の受入先ですが、360か所以上とありましたが、本市での外国人実習生の受入先は何社あるのか、教えてください。 ○議長(小出徳彦) 朝比奈観光商工課長。 ◎観光商工課長(朝比奈雅人) お答えいたします。 高知労働局の発表によりますと、外国人雇用状況の届出状況ですが、四万十ハローワーク管内、令和2年10月末現在、これはちょっと古いですけども、公表されている最新版でございます。外国人雇用事業者は86事業所、外国人労働者数は316名でございます。 また、県内の外国人労働者を産業別に見てみますと、農林漁業が24.9%、製造業が23.6%、卸売・小売業が15.7%となっております。 しかしながら、市内の外国人実習生の受入先につきましては、個別の情報はありますけれども、公表をされておりませんので、把握することが難しい状況でございます。 ○議長(小出徳彦) 上岡真一議員。 ◆4番(上岡真一) 分かりました。個人情報等も絡んでくると思いますので、分かりました。 それでは、実習生の住居についてはどのように確保しているのか、教えてください。 ○議長(小出徳彦) 朝比奈観光商工課長。 ◎観光商工課長(朝比奈雅人) 先ほどもご答弁差し上げましたとおり、外国人実習生の職種や派遣先について把握が難しいため、実習生の住居につきましても、把握はできておりません。ただ、状況把握はできておりませんけれども、一般的には受入れの事業者の方がご用意をしているものと考えております。 ○議長(小出徳彦) 上岡真一議員。 ◆4番(上岡真一) 分かりました。 それでは、本市の実習生の相談窓口はどの部署か、教えてください。 ○議長(小出徳彦) 朝比奈観光商工課長。 ◎観光商工課長(朝比奈雅人) 県内在住の外国人の方が相談できる窓口としましては、令和元年5月に、高知市内に高知県外国人相談センターが開設をされました。これは、高知県国際交流協会が県からの委託を受けて実施をしておりまして、相談の受付内容としましては、雇用・労働・社会保険・出産・子育て・住宅・通訳・翻訳など、多岐にわたり、18言語での相談が可能となっております。 本市では、外国人の方の相談窓口は特に構えておらず、市民の方々と同様に、相談内容に応じまして各課での対応ということにさせていただいております。 ○議長(小出徳彦) 上岡真一議員。 ◆4番(上岡真一) ありがとうございました。 次の日本語教室についてちょっと絡みますので飛ばしますが、新聞では、19年に設立された県外国人生活相談センターには、2年間で555件の相談が寄せられたとありました。本市では直近3か年の相談件数だけでも教えていただきたいと思います。 ○議長(小出徳彦) 朝比奈観光商工課長。 ◎観光商工課長(朝比奈雅人) 今議員がおっしゃいましたように、県の外国人相談センター、2年間で900件の相談、そのうち外国人からは555件とお聞きをしております。 また、外国人相談センターでございますが、昨年7月に本市におきましても出張相談会が開催されまして、そのときには4件の相談があったというふうにお聞きをしております。観光商工課としまして、外国人実習生の相談を直接受けたことはございませんけれども、令和4年度から開設します日本語教室を通じまして、外国人の皆さんからの相談が受けやすい状況、また暮らしやすい地域づくりができるように努めてまいりたいと思っております。 ○議長(小出徳彦) 上岡真一議員。 ◆4番(上岡真一) ありがとうございました。 真面目で真剣に技能を学ぼうと外国人実習生が祖国を離れ、日本へそして四万十市に来て、好きな職業の会社に入り、100%ではないかもしれませんが、それなりによい生活環境の下で仕事に励み、嫌なことなど相談すれば、即四万十市で対応してくれ、そして技能等を身につけて自国へ帰ると。そして日本は、四万十市はすばらしいところであったと語れることができるように企業や行政がしっかりフォローすることができることに期待しまして、次の質問に移りたいと思います。 日本語教室について質問します。 「広報しまんと11月号」に、参加者募集、日本語ボランティア育成講座とあり、市では外国人の皆さんが生活しやすい地域づくりを目指し、令和4年度に日本語教室を開設する予定です。そこで、日本語習得に取り組む外国人住民をサポートするボランティアを育成するため、日本語ボランティア育成講座を次のとおり開催します。外国人住民と交流したい方、日本語教育に関心のある方など、どなたの参加も大歓迎です。ぜひ参加くださいとありました。定員は先着30名とあり、申込期限は12月20日のようですが、今現在の日本語講師の申込人数を教えてください。 ○議長(小出徳彦) 朝比奈観光商工課長。 ◎観光商工課長(朝比奈雅人) まず、外国人を取り巻く状況を若干ご説明させていただきたいと思います。 近年、幡多地域では、外国人技能実習生が増加をしております。また、国の外国人労働者受入れに関する法整備、入管法の改正等によりまして、今後はさらに海外から就労のための来日や長期にわたって滞在する外国人が増加することが見込まれております。このため、本市におきましても、日本語のほか、日本での生活や文化を学び、市民と交流を図る日本語教室を設置することによりまして受入れ体制を整え、就労を支援したいと考えております。 現在、ボランティアの申込み状況でございます。令和4年度からの日本語教室開設に向けましてボランティアを募集しておりまして、現在は、昨日現在、12月13日現在で、定員30名のところ26名の申込みをいただいております。 ○議長(小出徳彦) 上岡真一議員。 ◆4番(上岡真一) ありがとうございます。 26名。それでは、開設予定を教えてもらいたいと思います。 ○議長(小出徳彦) 朝比奈観光商工課長。 ◎観光商工課長(朝比奈雅人) 日本語教室の開設でございますが、ボランティア養成講座修了後、日本語教室の開設に向けた準備会を開催しまして、令和4年4月に日本語教室を開設、月2回平日の夜に実施する予定で現在準備を進めております。 ○議長(小出徳彦) 上岡真一議員。 ◆4番(上岡真一) 分かりました。 令和4年4月から月2回の夜ということで、ありがとうございます。 それでは、日本語講師の処遇はどうなのか、お聞きしたいと思います。ボランティアということですが、日当や時給、また日本語教室を開設する場所へ通勤途中の交通事故などの補償など、どのように計画しているのか、お聞きしたいと思います。 ○議長(小出徳彦) 朝比奈観光商工課長。 ◎観光商工課長(朝比奈雅人) 市で開催をいたします日本語教室につきましては、原則ボランティアの皆様のご協力の下に市が運営を行っていきたいと思っております。先ほど議員がおっしゃいました行き帰りの事故等、これにつきましては、また保険内容につきまして保険会社とちょっと調整もさせていただきますけれども、市としまして、傷害保険には加入することを考えております。 ○議長(小出徳彦) 上岡真一議員。 ◆4番(上岡真一) ありがとうございました。 私の個人的な考えで、外国人実習生等に対しては、四万十市で在住の外国人、結婚してこちらで生活している人たちが適任じゃないかと。というのは、日本語もできます。四万十自動車学校に行って日本人と一緒に講義を受けて運転免許証を取って車に乗っているご婦人の方々、いっぱいいます。そういう人たちが12月12日12時に、12・12・12いうがで語呂合わせみたいながですけど、その日に集まると。12日の教会が終わった後にみんなで集まって集会をするという話を聞きましたので、そこのリーダーさんに直接電話をして会うことができました。約30名くらい集まっていました。そこで四万十市でこういうふうな形でボランティアを立てると。外国人の方々が来るので、あなたたちが助けるような形になるかと思いますけれど、もしよろしければボランティアのほうに参加してくれませんかというふうに「広報しまんと」をコピーして渡して説明をしましたが、やはりコロナ禍の中でなかなか生活が難しいと。一人で3つ、4つのパート時間を朝・昼・晩と持っている方々もいます。一人は、大学生に仕送りをしているというフィリピンのご婦人もいました。そういう中で、なかなか自分が思うようにはボランティアを募ることができませんでしたけれど、彼女たち、リーダーはいわく、四万十市で住んでいる以上は、外国から来た方々に対して、何らかの形でお手伝いはしたいというふうな口約束はいただいて順次帰っていきました。だから、そういう人たちもいますので、日本語ボランティア育成講座、ボランティアかもしれませんが、高知県の最低賃金の820円掛ける1時間とか2時間とか、先ほど補償もありましたけれど、やはり通勤時の交通事故などの補償に保険を掛けるなど、様々な手当等を考えていただきたいということをお願いをしまして、この質問は終わりたいと思います。 大きく保育所教育について質問をしたいと思います。 保育所の危機管理について質問しますが、その中で不審者侵入対応訓練についてお聞きします。 不審者侵入対応訓練については、平成30年3月定例会で一般質問をしました。今年11月9日に宮城県登米市の保育施設で事件がありました。9日午前、施設には子供204人、職員46人がいた。多くは建物内にいたが、71人の子供は、7人の職員に見守られながら、庭で遊んでいた。午前10時半頃に敷地外の道路をうろつく同市のA容疑者、新聞には名字が出ていますが、議事録に残りますのでA容疑者といたします。A容疑者(31)に数人の職員が気づき、目で合図して、ほかの職員に知らせた。数分で子供全て建物内に移し、施錠をしてカーテンを閉めた。その際、子供を怖がらせないよう、事前に決めていた隠語「いかのおすし」を使い状況を説明したと。「いかのおすし」という防災に関する合い言葉、給食室から侵入した場合、いかのおすしが給食室に届きました。知らない人について行かないなど、子供たちが身を守るための行動をまとめた隠語のようです。約1mの柵を越えようとしたA容疑者を数人が手で押し戻そうとしたが、容疑者は柵から落ちるような形で敷地内に入ってきたと。落とした包丁を拾い、振り下ろす格好で向かってきたが、職員2人が前後から挟み込むように動きを抑え、ほかの2人も加勢したと記事内容ですが、ここでは取り押さえていますが、幸運にも無傷であったようですが、取り押さえる訓練ではないと思います。侵入者に対しての対応訓練であり、保育所はどのような形で警察署に連絡をし、警察署員が来るまでの対応です。どのような形で侵入者に対して向き合うのか。本市の保育所では、防災訓練の中に不審者に対する対応訓練をマニュアルを作成して行っているのか、お聞きしたいと思います。 ○議長(小出徳彦) 武田子育て支援課長。 ◎子育て支援課長(武田安仁) お答えします。 まず、マニュアルにつきましては、整備をしております。 そこで、どのような具体的な流れといいますか、対応を行うかでございますけれども、まず最初に、不審者かどうか、これをできるだけ早く判断することが必要になってまいります。その際には、不審者と思われる方に声をかける場合は1人で対応せず、応援を求めるなど、複数の職員で対応するということとしております。 次に、立入りの正当な理由の有無の確認というものを行いまして、正当な理由がない場合は、退去を求めるということになります。そういう中で、ここが重要になってこようかと思いますけれども、少しでも不審な点が見られた場合は、他の職員が園児をできるだけ安全な場所にできるだけ早く移動させる。その場合に、先ほど議員のほうからもございましたが、何か合図を決めておくと。これ四万十市では、「副園長先生」というキーワードを用いております。通常使わない言葉でございます。 そして次には、相手の言動に注視しつつ、可能な限り児童のいる場所から遠ざける。そして、周りの職員が、これは連携ということになりますけれども、不審者として非常通報装置で警察に通報するという流れになっております。これに基づいた訓練を行っているところです。 以上です。 ○議長(小出徳彦) 上岡真一議員。 ◆4番(上岡真一) ありがとうございました。 ぜひ防災訓練の中に避難訓練だけでなく、不審者に対しての侵入対応訓練も入れて、子供たちの身を守る訓練もお願いしたいと思います。 次の質問に移りますが、ここのこども園は、新聞では204名と書かれていました。大規模こども園ですが、男性の保育士も数人在籍しています。本市では、男性保育士はあおぎ保育所1名、下田保育所1名、東山保育所1名、具同保育所2名、川崎保育所1名の14保育所の中の5保育所と思いますが、ここで質問なんですけれど、男性保育士の登用を強く望みますが、展望はどうでしょうか。 ○議長(小出徳彦) 岡本総務課長。 ◎総務課長(岡本寿明) 男性保育士の採用についてという点からご答弁させていただきます。 現在、本市におきましては、保育士の退職等があった場合には、職員採用資格試験を実施し、過不足がないよう保育士を採用しているところでございます。 現在、本市におけます男性保育士の割合は、全体の約6.5%となっておりまして、非常に議員ご指摘のとおり、低いものとなっております。採用に当たりましては、職員を広く募集する本市の採用案内におきまして、受験資格等での男女の区分はございません。この根拠となりますものは、地方公務員法第13条でございます。この第13条に平等取扱いの原則が規定されておりまして、性別を理由とした採用の決定を行うことはできないものとされているところでございます。 以上でございます。 ○議長(小出徳彦) 上岡真一議員。 ◆4番(上岡真一) ありがとうございました。 登用の問題は、人事ですので、口出しはしません。 それから、想定外の事件など起きることを想定して、保育所においても、特に女性が多いですので、危機管理の徹底をお願いしたいと思います。 ここで議長、傘使用、よろしいでしょうか。前の侵入者対応訓練の中で、傘を差して実演しました。そのときには、久保教育長も学校教育課長子育て支援課長もいませんでした。平成30年3月の定例会でしたので、議場にはいませんでした。不審者が来た場合に、この間も列車でいろんな事件が起こり、新聞見てびっくりしたんですが、列車のシートを外せれるようにしています。シートを外してこんな対応をしますという記事が出ていましたが、あんなもの、列車が動きよったら、後ろへ転んで頭を打って反対に刺されて殺されます。恐ろしいです。やはり一番訓練に最適なのは、傘なんです。傘で、教育長よろしくお願いします。これが一番ええがです。子供らを誘導しながら、こういうふうにして警察が来るまで何らかの形で対応する。対応訓練です、本当に。逮捕するのじゃありません。さすまたが、何とか言いますけど、警察官がさすまたで対応して殉職しています。あんなもん、女性が持ったら、とんでもありません。傘1本で対応できますので、そういう訓練も山崎学校教育課長、よろしく考えていただきたいと思いまして、この件は終わりたいと思います。 それでは、最後の質問に移ります。 学校教育について質問しますが、学校は児童・生徒にとって安心・安全な場所なのかということですけれど、これは10月31日の高知新聞の「常夜灯」に掲載されていました。学校は安全な場所かと題して、東京大学名誉教授社会学の上野千鶴子教授が、講演会の後、質疑応答の中で、子供たちは本当に面白いと。素直で正直だ。大人相手の講演会なら出てくる質問はほぼ予想の範囲に収まるが、子供相手だと想定外の展開が起きると。その中で一番衝撃だった発言がある。困ったことやつらいことがあったら、学校にはスクールカウンセラーもいるし、カウンセリングルームがあるでしょうと言ったときのことだ。あの子はカウンセリングルームに通っているということを知られたくないから行けないし、行かないのだ。同級生に弱みを知られたくない。学校がマウンティングの場になっている。ショックだったと。マウンティングって出てましたので、意味が分かりませんでしたので調べると、マウンティング、自分のほうが相手よりも立場が上であること、また優位であることを示そうとする行為や振る舞いのことのようです。だから、弱みを見せたくないと。学校が安全な場でなくなっているのだと。そのやり取りを先生方がそばで聞いている。先生たちは、学校が安全な場ではないと感じているのをご存じですかと振ると、先生たちもショックを隠せないようだった。子供たちにとって学校も、そして場合によっては家庭も安全な場でなくなっている。彼らにとって安全な場、弱みを見せられる場はどこにあるのだろうとクエスチョンマークで終わり、投げかけていました。 ここで質問したいと思いますが、四万十市の中学生が困ったことやつらいことがあったら、誰に相談しているのでしょうか。相談窓口はホーム担任か、養護教諭か、スクールカウンセラーなのか、学校教育課長にお聞きしたいと思います。 ○議長(小出徳彦) 山崎学校教育課長。 ◎学校教育課長(山崎寿幸) お答えをさせていただきます。 相談窓口ということですけども、基本的には学級担任や養護教諭に相談することが多いようではあります。ただ内容によりましては、各学年部の先生方や部活の顧問、また議員おっしゃられたようにスクールカウンセラー等に相談することもあるようです。 また、どの学校も子供たちからの相談を受けるだけではなくて、日々の様子や生活日誌、またアンケート等から気になる状況が見られた場合などは、必要に応じて個人面談等を実施し、子供たちの声を聞くような形を取っているというような状況でございます。 ○議長(小出徳彦) 上岡真一議員。 ◆4番(上岡真一) 私が想像している以上に、手厚い教育活動、ありがとうございます。 それでは、相談件数で最も多い相談事は何か、1番から5番までお聞きします。 ○議長(小出徳彦) 山崎学校教育課長。 ◎学校教育課長(山崎寿幸) お答えをさせていただきます。 順番というところまでは、集計が取れておりませんけども、相談事といたしまして一番多いのは、友人関係というものが最も多くなっているというふうに伺っております。ほかにも学業に関すること、また部活動のこと、それから親や家族との関係、教職員との関係についての相談が多く見受けられます。 また、最近は、何となく寂しいであるとか、何となく授業が嫌というようなスキンシップを求めて保健室に来室する子供も増えてきているというふうに聞いております。 ○議長(小出徳彦) 上岡真一議員。 ◆4番(上岡真一) 分かりました。ありがとうございました。 しかし、養護教諭やスクールカウンセラーなど配置されてない小規模校も多々あります。多岐にわたる相談事など、先ほど答弁いただきましたが、再度確認なんですけれど、どのような形で活用して解決しているのか、教えてください。 ○議長(小出徳彦) 山崎学校教育課長。 ◎学校教育課長(山崎寿幸) お答えさせていただきます。 子供たちから上がってきました相談につきましては、急を要する場合については、即対応をしていきますけども、定期的に学年団や職員会、それから校内支援会等で共有を図り、必要に応じてスクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカー等にもつないでいるところでございます。学校の規模によって取組や共有の仕方につきましては違ってくると思いますけども、いずれにいたしましても、教職員や関係機関と連携をした中で、組織としての対応に努めてまいります。 また、議員最初におっしゃられたように、このような取組を通じて、学校が子供たちにとって安心・安全な場所になるように努めていきたいというふうに考えております。 ○議長(小出徳彦) 上岡真一議員。 ◆4番(上岡真一) ありがとうございました。 我々大人でも困ったことやつらいことなど、不安定な精神を引きずって生活していると、ストレスはたまります。ましてや子供の場合は、ストレスがたまるどころか、精神的におかしくなると思います。学校が安心で安全な場であることが第一です。そのためには、教職員の先生方はよい人になり切っていただきたいと思います。全員がよい教職員だと思いますが、一人一人の相談事を真剣に丁寧に傾聴し、心を落ち着かせることができるよう、個々に合った取組を行い、明るく楽しい学びの場を構築し、学校は安心・安全な場であるということをお願いいたしまして、私の質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。 ○議長(小出徳彦) 以上で上岡真一議員の質問を終わります。 14時5分まで休憩いたします。                午後1時56分 休憩                午後2時5分 再開 ○議長(小出徳彦) 休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続けます。 寺尾真吾議員。 ◆1番(寺尾真吾) 市民クラブ寺尾真吾です。 議長の許しを得ましたので、質問をさせていただきます。 初めに、具同保育所移転改築事業についてお聞きします。 昨日川渕議員も質問した内容と同等で、私としては、やはり木造で進めていっていただきたいとその思いで、今回の質問をつくらせていただいております。 さきの9月議会で、私、木造をお願いした中で、検討を担当の課でしていただきました。本当にありがとうございます。結果としてそのときに、どうしても都市構造再編集中支援事業費補助金というこの補助金を活用する上、どうしても費用便益BバイCが1.0以上に木造化の場合はならないということで、断念する話となりました。 しかしながら、木造化はできなかったとしても、木質化を図っていくとそのような約束をしていただいた中でその点につきましては、ぜひやっていただきたいというふうな話で進んでいったと思います。その後、今回の議会でも市長の説明要旨でもありましたが、都市構造再編集中支援事業費補助金が取れないという、断念というお話がありまして、そうなりましたら、今回この補助金が大体2億円、全体でいただける補助金だというふうな認識なんですけども、これがない中、市財でやっていくという中で、やはり木造の可能性を再度取らせていただきたいと、こういったことで今回質問をいたします。 さて、その前に昨日も川渕議員が保育所からの要望に対する検討という話もありましたけども、保護者また保育士、その方々の要望を前向きに検討し、それを建設に取り入れるということは、公共施設が愛されていく上でとても重要なことだというふうな私認識をしている中で、まず1つ目に、意見交換会をした中で、保護者からの要望に対して前向きに検討されているものが具体的に何かあるかということをお聞かせください。 ○議長(小出徳彦) 武田子育て支援課長。 ◎子育て支援課長(武田安仁) お答えします。 保護者の皆様からいただきましたご意見・ご要望としましては、主なものでございますけれども、現在の遊戯室より広いものにしてほしい。駐車場から園舎までの送迎ルートの雨対策、プールの設置位置など、保育所への送迎の際や保育行政へ参加される中で感じられたものではないかと思われる意見が多くございました。これらご意見・ご要望につきましては、できる限り前向きに検討しまして、可能なものについては、反映するようにしたいと考えているところでございます。 また、今後につきましても、実施設計を行う中で、定期的に保護者の意見を聞く場を設けていきたいと考えているところです。 以上です。 ○議長(小出徳彦) 寺尾真吾議員。 ◆1番(寺尾真吾) ありがとうございました。 それでは、保育士からの要望に対してなんですけども、昨日そのように具体的にどのような要望が上がってきているかというところまでは触れていなかったというふうな認識ですので、その点についてお聞かせください。 ○議長(小出徳彦) 武田子育て支援課長。 ◎子育て支援課長(武田安仁) 保育士の意見等としましては、子供用のおもちゃや保育所で使用する道具等が十分に収納できるスペースの確保、それからプールや園庭に寒冷紗を張れるようにするなどの暑さ対策、それから医務室・相談室及び職員休憩室それぞれの確保など、実際に保育に携わる保育士の視点ならではのものとなっております。これらの意見につきましても、可能な限り前向きに検討してまいりたいと考えております。 以上です。 ○議長(小出徳彦) 寺尾真吾議員。 ◆1番(寺尾真吾) ありがとうございます。 私、八束保育所に以前個人的に視察をさせていただいた際に言われたのが、その時々、もう既に解消されてるかもしれませんけども、トイレの個室の面積が少し狭いので、子供たちがトイレがしにくいとか、備付けの事務机が狭いので、事務がしにくいとか、そのようなご意見もいただいておりました。八束保育所の後は川崎保育所ができたと聞いてますので、そういう点、解消されているかもしれませんけども、また要望の際にそのようなことがあるという事実も踏まえ、ご確認していただきたいとともに、先ほど医務室と相談室と休憩室を個々にということもありましたけど、ある保育士さんからは、医務室と休憩室を別々にした場合、誰が医務室にいる子供たち見守ることができるのかという疑問点もありましたので、当然保育士の要望に沿った形で前向きに進めていっていただきたいということと、子育てに対しての、そのような別の視点での安全確保についてお話もあったことを踏まえて、今後も前向きにそれぞれのご意見に対して取り入れていっていただきたいと、このように思っております。 それでは、その次に参ります。 脱炭素社会推進アクションです。 今回、保育所の木造化をしていただきたいという一つに関連すると思うんです。本市がゼロカーボンシティ宣言をした後に、どのようにカーボンニュートラルを推進していくかという中で、高知県が先日脱炭素社会推進アクションのプランの骨子を作成しました。その中に建築物等の木造化・木質化による脱炭素の推進を図っていくということも書かれていたんですけども、本市としても、やはり四万十市産材の利用促進方針もある中で、これを取り入れていくことだというふうな認識なんですけども、この点についてどのように推進していくのか、具体的にどのようにやっていくのかをお聞かせください。 ○議長(小出徳彦) 渡邊環境生活課長。 ◎環境生活課長(渡邊康) お答えいたします。 令和3年3月において、脱炭素社会に向けての本市の取組や考え方については、高知県が策定を予定しているアクションプランをベースに、四万十川を取り巻く豊富な自然を生かした本市独自の計画を策定し、オール高知の一員として県と協力しながら、脱炭素を目指してまいりたいと考えておりますという答弁をいたしました。本年9月に高知県が策定いたしました脱炭素社会推進アクションプランの骨子案において、3つの柱で取組を推進することとしており、その1つ目に、CO2の削減に向けた取組の推進を上げております。その中の一つである森林吸収源対策の強化には、建物等の木造化・木質化による都市の脱炭素化の推進が示されておりますので、本市においてもオール高知の一員として取組を進めていくよう考えてまいります。 また、本市では、平成24年度に四万十市産材利用促進方針を定め、公共建築物等における木材の利用目標において、公共建築物への木材利用を促進することとし、市有施設は原則木造とすることや市有施設の内外装や設備・備品類は木質化を積極的に進め、これらに使用する木材は、原則市産材を使用することとしております。本市のゼロカーボンシティ宣言においても、その実現に向け、自然再生エネルギーの活用や森林の整備、脱炭素への取組を推進していくこととしており、その点におきましても、公共建築物等の木造化・木質化の推進は、議員のお考えのとおり、ゼロカーボンの取組の一つとして有効なものと考えております。 以上でございます。 ○議長(小出徳彦) 寺尾真吾議員。 ◆1番(寺尾真吾) ありがとうございます。 1つ目の答弁からとても前向きなご答弁をいただきましたので、もうそれを聞くと、本市、今回の保育所、木造化するのじゃないかなというふうに感じるところでありますけども、昨日のことでは検討という言葉だったという認識でしたので、また次に進めていきたいと思っております。 次の質問なんですけども、木材・木造建築物の人への効果というものです。 こちらに林野庁のホームページからダウンロードできます科学的データによる木材・木造建築物のQ&Aというものがあります。この中には、木材・木造建築物の人への効果というものが項目として掲げられています。例えば、木材の匂いで、心も体もリラックスできますかという問いに対して、心理的な効果はもちろん、血圧を低下させるなど、体もリラックスさせる作用を持つことが明らかになってきましたや、木材の匂いを嗅ぐと、免疫力がアップしますかという問いに対して、人体の免疫系への働きかけが徐々に明らかになりつつあります。風邪の予防などに木材の匂いを生かせるようになるかもしれません。説明として、ヒノキの匂い成分が、人の免疫細胞の働きを上昇させたとの報告もありますというふうな様々な木材を使ったことによって、人へのよい効果というものが科学的データというものの中で書かれております。この点につきまして、本市としてどう捉えているのかということお聞かせください。 ○議長(小出徳彦) 小谷農林水産課長。 ◎農林水産課長(小谷哲司) 木材には、他の材料と比較しまして多種多様な特徴を有していることが知られておりますが、その木材を建築物等に用いた際の人体への生理的・身体的な効果といたしまして、先ほど議員が言われましたような、木材の香りにはリラックスをさせる効果でありますとか、免疫細胞の働きを向上させる効果のほか、木材の手触りには、生理的ストレスを生じさせにくいという調査報告、それから内装に木材を使用することによりまして、視覚的にあたたかい・明るい・快適などの良好な印象を与えるという報告があります。このような木材による嗅覚・触覚・視覚刺激が、人間の生理・心理面によい影響を与えることは知られているほかにも、湿度が高い時期には、空気中の水分を吸収し、湿度が低い時期には放出するという調湿作用及び他の建築資材に比べて熱伝導率が低く、断熱性が高い、それから衝撃力を緩和する性質があり、転倒時の衝撃緩和・疲労軽減等の効果が期待されるといった特徴によりまして、住環境の改善にも寄与すると認識をしているところでございます。 ○議長(小出徳彦) 寺尾真吾議員。 ◆1番(寺尾真吾) ありがとうございます。思った以上に人への効果を認めたようなご発言、答弁をいただいたと思っております。ありがとうございます。 その中で、人への効果というものがいいのであれば、やはり子供たちが育まれるその場として大変ふさわしいものだというふうに理解をしております。保育の場として木造建築物が望ましいということに関しては、子育て支援課としては考えていますでしょうか、お聞かせください。 ○議長(小出徳彦) 武田子育て支援課長。 ◎子育て支援課長(武田安仁) 先ほど農林水産課長から答弁させていただいたように、木材にはリラックス効果や免疫力向上の効果があると言われておりますので、保育の場に木材が使われていること、これによりまして、子供たちによい影響があると思っております。 以上です。
    ○議長(小出徳彦) 寺尾真吾議員。 ◆1番(寺尾真吾) ありがとうございます。 今の話は、木材が使われていることがいいということで、木造がいいということではないというふうに受け取りました。 先ほどの農林水産課長の答弁ですと、私は木造ということになれば、やはり湿度の調整等は、木質化よりも優れているとそのように考えておりますので、そういう点においては、やはり保育の場として木造のほうがよりよいというふうに考えることができるのではないかなというふうに考えています。 次に移ります。 今回補助金が取れた場合に鉄骨の木質化を図るという中で、今後本市として四万十市産材利用促進方針として、どうしたら2階建て以下、2,000㎡内でしたら木造にしていくのかなというふうに考えたときに、本市において市産材の利用をすることによって、地域経済の波及というものはどのようにお考えなんだろうかということで担当課にお伺いをしたところであります。その中でもデータによる木造建築物のQ&Aにもあったと思うんですけども、一定の効果があるように私は思います。地域への経済効果が鉄骨より高いと示せるデータを幾つか見ることができました。本市として経済波及効果、木造のほうが大きいと捉えていますでしょうか、お聞かせください。 ○議長(小出徳彦) 小谷農林水産課長。 ◎農林水産課長(小谷哲司) 木材を住宅及び非住宅建築物に用いた際の経済波及効果につきましては、建築物の工法、使用する木材・鉄骨・コンクリートといった材料を調達する産地、各地域における産業の特徴によって様々であり、一概には言えないものの、条件次第では、建築物の工法に木造を取り入れることによって、鉄骨造や鉄筋コンクリート造のみの場合よりも経済波及効果が大きい傾向が示唆されていることは、認識をしているところでございます。 また、当市の木材を活用した場合には、地域の林業・製材業・建築業といった各種業界や森林所有者へ利益が還元されるだけでなく、森林資源の循環利用を通じた適正な森林整備への寄与も期待されると考えているところでございます。 ○議長(小出徳彦) 寺尾真吾議員。 ◆1番(寺尾真吾) ありがとうございます。経済効果も一定あるというふうに捉えているというふうに捉えさせていただきました。 その中で本市として、経済波及効果というものをぜひ数値化することはできないかというふうに考えております。やはり公共施設の建築の場合において、今回のような鉄骨がいいのか、木造がいいのかというときに、示せる数値があるということは、本市にとってもいいことだというふうに理解をしております。その上で、地域経済の波及効果というものを数値化することが本市としてできるのか、お聞かせください。 ○議長(小出徳彦) 小谷農林水産課長。 ◎農林水産課長(小谷哲司) 経済波及効果につきまして、国や県レベルでは、各種統計情報を集計・分析した産業関連表が作成されておりまして、それを用いて全国もしくは各県下におけます経済波及効果を試算することは可能であるものの、当市産材の木材の利用が、地域にもたらす経済波及効果を試算するには、当市におけます産業関連表の作成及びそれを用いた分析・推計が必要となってまいります。 しかしながら、それらの作業には、専門的な知識及び多くの期間と人員を要するため実施は容易ではなく、当市産の木材を建築物等に利用した場合における地域への経済波及効果を数値化するのは、困難であろうと考えております。 ○議長(小出徳彦) 寺尾真吾議員。 ◆1番(寺尾真吾) ありがとうございました。 なかなか国・県レベルではできるが、市町村レベルじゃ難しいというふうな答弁だったと思うんですけども、ただ私調べている中で、4万4,000人の人口である、前回もちょっと出した町なんですけど、埼玉県杉戸町というところは、公共建築物への地域材利用による経済波及効果という論文を作成しているものを見ております。そういうことが町においても、町といっても、私たちの市よりも人口は多いんですけど、4万4,000人。1万人弱多いだけなんですけど、そういうとこでもこういうふうに経済波及効果というものを示すことができるっていうことが私が見つける中で、本市としてもできないことはないだろうと、容易ではないというのは分かりますけども。しかし、それをやることによってこの町の市産材利用がより促進されていくのではないかなというふうに私は思うので、いま一度そこについてはご検討を、または自分たちの力でできないのであれば、専門家を特交など使いながらやっていただく、そういうことも一つ考えに入れていただければなというふうに私は思っています。 それでは、次の質問なんですけども、このように人への効果がよかったり、経済波及効果もものによってはあるというふうなこともいただき、またゼロカーボン宣言の中でも市産材利用の推進を図っていくと、そういうふうな答弁をいただきました。 また、今回の市長の説明要旨でもあったんですけど、四万十市総合計画に掲げる市の将来像の実現に向けて、次の6つの基本方針を意識した予算編成に取り組むと。この予算編成の中に、1つが、「地域資源を活かした産業の力みなぎるまちづくり」という言葉があります。この産業の力みなぎるまちづくりの説明の一つに、公共建築物において率先して市産材を利用すると、そのような言葉もあります。今まで私が質問したことに対してご答弁していただいたもの、これ、示すものが、全てが木造でやっていこうという意欲を感じさせるものです。本市が行政運営の中で鉄骨でなく、何が何でもというとこまではいかんかもしれんですけども、できる限り木造化をしていこうということだというふうな認識を持っています。 しかしながら、昨日の川渕議員へのご答弁では検討。その理由としては、木造と鉄骨造の経費の比較、市産材の調達がしっかりとできるかどうか、地域経済の波及効果がなされるのか、老朽化と工期の関係と、そのようなことが課題となっているので検討だというふうな言葉をいただきましたが、私は、本市としてそこら辺、それができる・できないはあるかもしれませんけど、しっかりと前向きに木造化をしていくと、そのような答弁をいただきたいなと。それが本市のやりたいことじゃないかというふうに思っているんですけども、この点についてご答弁いただけますでしょうか。 ○議長(小出徳彦) 武田子育て支援課長。 ◎子育て支援課長(武田安仁) まず、保育所はご承知のとおり、児童にとって安全・快適に過ごすことができる施設であることが重要であります。そういったことで、配置でありますとか、面積的なことに考慮するとともに、最近整備した施設では、床暖房等の整備を行っております。また、内装につきましては、子供たちが触れる場所を中心に、自然を感じられるよう木造または木質化としているところでございます。そういう中で具同保育所ですけれども、定員が210名となる大きな施設でございます。そういったことから、費用でありますとか、昨日の答弁と重複いたしますけれども、様々な財源、スケジュール等、様々な課題を整理して再検討しているところでございますので、ご理解いただきたいと考えております。 以上です。 ○議長(小出徳彦) 寺尾真吾議員。 ◆1番(寺尾真吾) 答弁ありがとうございます。 今の答弁の中で、内装面について、子供たちが触るとこは木質化だけじゃなく、木造化も検討するというふうに、今は木造または木質化をしていくというふうな答弁があったと思います。ということは、鉄骨も使うけども、混合造、ハイブリッド造ということも踏まえて、市産材を使ったり、市産材が足りない場合には県産材でも私はいいんですけども、できるところは木造化をするというふうに捉えてもよろしかったでしょうか。 ○議長(小出徳彦) 武田子育て支援課長。 ◎子育て支援課長(武田安仁) 先ほどの答弁で申しましたのは、現在の取組の状況ということで、内装につきましては、子供たちが触れる場所を中心に自然を感じられるように木造または木質化としていますと。現在の取組の状況としてご答弁申し上げたところでございます。 ○議長(小出徳彦) 寺尾真吾議員。 ◆1番(寺尾真吾) 分かりました。 やはりなかなかこの点についてうんとは言っていただけないかなというふうに認識をしたところです。 ただこの点、本当にゼロカーボンシティの宣言であったり、人への効果または四万十市の市産材等々を踏まえて、本市が行政運営の中で示してくださっているものは、市産材の促進として木造化もしっかりと考えるというとこだというふうな認識ですので、その点踏まえて、やはりできることありましたら、木造化を前向きに進めていっていただきたいというふうに思っています。 この質問の最後に、それでは鉄骨造と木造で、木造建築を実現するための工事費の許容範囲をお聞きしたいなというふうに思っています。 前回の議会で市長は、2倍・3倍というものの建築費になると、それは難しいというとこではあるけれども、そうでない、例えば1.1・1.2とか、そういうようなものでしたらできるというふうな答弁もいただいたように私は考えております。建築費に関しては、恐らく2億5,000万円から3億円とそれぐらいの金額になってくると思います。10%上がれば3億円でしたら3,000万円、20%だったら6,000万円と大きな額になってはくるとは思うんですけれども、工事の費用面に関しましてその許容範囲、どのようにお考えなのかというのをお聞かせください。 ○議長(小出徳彦) 武田子育て支援課長。 ◎子育て支援課長(武田安仁) 工事の許容範囲としての具体的な数字は特にございません。検討するに当たりましては、繰り返しになりますけれども、まずは費用を最小限に抑えることはもちろんなんですけれども、様々な課題、これは物理的な耐用年数でありますとか市産材の調達、量・期間、両方でございますけれども、それから老朽化の現状というものもございますし、木造化にすることによるまた工期等も変わってまいりますし、事業の実施スケジュールも変わってくるということもございます。それから、限られた土地を有効活用するために2階建てということも計画しておりますけれども、それらも含めた構造上の問題、それに係る経費等々、いろんなことがございますけれども、それを一つ一つ整理しているところでございます。 また、メリットも併せまして整理しまして、総合的に判断したいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(小出徳彦) 寺尾真吾議員。 ◆1番(寺尾真吾) ありがとうございます。 今、先ほどの答弁の中で市産材がどれほど利用できるかとか、期間とか、また2階建てなのか、総合的に考えるという中で、今回保育所の素案の図面で、今の延べ床面積は1,093㎡だったと思うんですけども、今回一番最初に質問させていただいた要望も踏まえたら、2階の部分に関しては、今は遊戯室のみなんですけども、その部分が拡張される可能性はあるんでしょうか。そうなった場合に、工事費のほうもかさむということも、今回の総合的な試算の中で考えているものになりますでしょうか。 ○議長(小出徳彦) 武田子育て支援課長。 ◎子育て支援課長(武田安仁) 先ほども言いましたように、ご意見を反映させた後の案としまして、今図面を整備しているところなんですけれども、それによりますと、面積は増えます。2階の部分の面積も増えます。そういったことにはなってこようかと思いますけれども、それがいいのか悪いのかも含めて、それが意見を反映させることができるものかどうかということにはなりますけれども、今後施設の面積的なことにつきましても、慎重に検討していきたいと考えております。 ○議長(小出徳彦) 寺尾真吾議員。 ◆1番(寺尾真吾) ありがとうございます。 答弁で、私、慎重に判断をしていくということもあるので、木造化ができるのか、真剣に考えてくださっているのかなというふうに受け取らせていただきました。ですので、この点につきまして了にさせていただいて、ぜひ担当課、また農林水産課のほうは、木造化に対してのサポートをしていっていただきたいというふうに思って、この質問を終わらせていただきます。 次に移ります。 市民生活の安心・安全についてです。 市議会議員になってから、毎年私、野良犬の件で、市ないしは県のほうにお願いをしてまいりました。それは、岩崎神社という、弥生町の近くに神社がありまして、そこに今現在3匹から4匹の野良犬がすんでいます。 岩崎神社は、毎年秋祭りや夏祭りを行い、地域に愛されている神社です。また、2019年に四万十市の保護有形文化財として、200年以上たっているクスノキがその文化財として指定されました。 また、もみじ保育所があるときは、保育園児たちが散歩をして、その神社のクスノキを見に行くなど、そんなことも見てきた経緯があります。毎年野良犬の保護をどうにかしてほしいというふうに私また地区の区長の方々が要望してまいりましたが、一向にこの点について改善がなされません。当然ながらやっていただいたこともあります。それは毎年野良犬同士の間で子犬が生まれます。子犬が生まれることに対して地域住民が気づいたときに、それを小動物管理センターや動物愛護の団体が保護をしてくださいました。実は先週も6匹子犬が生まれまして、そのことを地域の住民が気づき、区長・私・環境生活課・小動物管理センター・幡多保健所、また動物愛護の団体で5匹の確保をすることができました。このときに集団下校をちょうど子供たちがしていまして、その子供が、ここは犬がおるから追っかけてくると、危ないよと僕たちに教えてくださいました。また、集団下校を束ねている先生が、ここは危ないというふうに感じていますと、どうにかしてほしいというふうな声も聞いております。 まず、この点について教育委員会は、現在この通学路についての野良犬の件でどのように把握していますでしょうか、お聞かせください。 ○議長(小出徳彦) 山崎学校教育課長。 ◎学校教育課長(山崎寿幸) お答えをさせていただきます。 この野良犬の件につきましては、学校におきましても保護者からの情報提供により情報を把握しておりまして、県などの関係機関に相談をしているということでございます。岩崎神社は、議員おっしゃられたとおり、児童の通学路沿いであることから、子供たちに危害が及ばないかということにつきまして危惧しているところでありまして、学校では子供たちに注意喚起を行っているところでございます。 また、一部の児童の中には、その場所を迂回して登下校している児童もいるというふうに聞いております。このような状況が続くことは好ましくないというふうに考えておりますので、学校並びに教育委員会といたしましても、子供たちが安全に安心して登下校できるようなことを可能な限り早期の解決につながる対応を関係機関にお願いしたいというふうに考えているところでございます。 ○議長(小出徳彦) 寺尾真吾議員。 ◆1番(寺尾真吾) ありがとうございました。把握をしていただいているようで、ありがとうございます。 私のほうでも地区住民から、例えば犬の散歩中に、野良犬に追っかけられたとか、何もしてないけど早朝に追っかけられたとか、そんな意見も聞いたりすることもあります。ただ地域住民の中で、その動物のために餌をあげたりしてくださっている優しい方々からは、そんなことはないと。自分たちが近づいても、別に知らない人が近づいても逃げるので、そんなことはない、そんなご意見もあるんですけども、両者の意見があるということは、何かしらやはり野良犬の保護はぜひしてほしいというふうに感じています。以前からもこれについては市のほうにもお伝えし、県にもお伝えしている中で、もう4年もたってる中で、ぜひもう本当に早期解決をしていただきたいと、このように思って、今回議会での質問をさせていただいております。ですので、県に強くこの野良犬の保護を早期解決に向けて訴えていただきたいという思いなんですけども、この点について本市としていかがでしょうか。 ○議長(小出徳彦) 渡邊環境生活課長。 ◎環境生活課長(渡邊康) お答えいたします。 ご質問の事案につきましては、かねてより本市でも楽観視することのできない懸案事項であると認識しております。県に対する再三の働きかけや巡回を強化するなど、動向を注視しているところでございます。 また、飼い主のいない野犬などのように、犬の登録を示す鑑札や狂犬病予防注射済票をつけていない犬は、狂犬病予防法の規定により捕獲・抑留されることがあります。実際に野犬などの捕獲・抑留の対処につきましては、場合によっては、かみ傷やそのことによる感染症などのように大変危険を伴うものであり、それらを専門とする者以外が安易に捕獲することを試みることは適切ではなく、困難なことであると考えております。したがいまして、現状、市民の方から野犬などの捕獲・収容依頼や苦情が寄せられた際、基本的な対応といたしましては、実情に応じて捕獲等を専門的に行っている県小動物管理センターに依頼することとしております。 しかしながら、本事案につきましては、これまで県小動物管理センターが幾度も捕獲器を用いまして対処を試みてはいるものの、対象となる複数の犬は大変警戒心が強く、問題解決が図られておりません。このような状況を踏まえまして、本市といたしましても、市民生活に深刻で重大な影響が出てくる前に、近隣住民の不安の解消や安全確保を図るべく、今後は早期解決に向けた実効性の伴う対策が活動的になされるよう、県に対しましてより強い働きかけを行うとともに、引き続き問題解決のために有効となる対策の検討を進めてまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(小出徳彦) 寺尾真吾議員。 ◆1番(寺尾真吾) ありがとうございます。 もう本当に強く訴えていただきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。 それでは、次に参ります。 跡地利用についてです。 本市文化センターともみじ保育所の跡地利用なんですけれども、文化センターについてなんですが、近隣の市民から、例えば、これどうなるがやろうと、または、もし構んかったら買いたいがやけどとか、そんなご意見なんていうことも出たりしながら、文化センターが今後撤去されるというふうな話を交えて井戸端会議などさせていただいたことが何度かあります。じゃあ、文化センター、今後跡地、どうしていくんだっていうことを担当課にお伺いしたら、まだ検討もしていない状況だというふうにお聞きしました。この文化センターは、昔は女学校、そして中村高等学校という文化の薫りある土地ですし、また近隣には中村高等学校があり、そして愛育園の保育所、そして新しいこども園、そして小学校・中学校、近くには先ほど上岡真一議員が言いました為松公園があって、そこに博物館がある。少し歩けば商店街に行き着くと、とても立地のいい土地であります。この土地をしっかりと生かしていっていただきたいというふうに私は考えている中、現状検討もしていないということはどうなのかなというふうなところがあります。 また、もう一つもみじ保育所についても、近隣住民の方が、何か防災に使えないか、または近隣には集会所がない中で、集会所にできないかとか、そんなご意見をいただいているのが現状であります。これに対して本市としてどのようにこの跡地というものの利用を考えているのか、どう捉えているのかというのをお聞かせください。 ○議長(小出徳彦) 花岡生涯学習課長。 ◎生涯学習課長(花岡俊仁) 文化センターの件につきましてご答弁させていただきます。 文化センター、皆様ご承知のとおり、最初、高知県立幡多文化センターとして昭和44年に建築をされております。そして平成元年4月に為松公園内にありました武道館とともに中村市に移管され、武道館は既に老朽化のため取壊しておりますが、現在に至っております。 文化センターにつきましては、現在右山に整備を進めております文化複合施設の完成後は、開館予定である令和6年4月をもって閉鎖をすることとしております。閉鎖後の施設の取壊し等の時期、跡地利用については、先ほど議員もおっしゃったように、担当課としてはどのような利活用をしていくのかということについては、検討はしておりません。なぜかといいますと、閉鎖と同時に取り壊さなくてはならない物ではないからです。起債の関係で、地方債を発行する関係で、閉鎖後5年以内に取り壊すというふうな条件がございます。また、取壊しについてもお金がかかるものでございます。市の財政当局とも検討する必要もございます。 また、文化センターの敷地の中には、議員もご存じだと思いますが、消防屯所の分団がございます。それについてもどのような形で跡地に残すのか、それとも移転をするのかというふうなところについても、担当課では決定することはできないことでございます。そのため、今後は様々な利用目的等があると思いますので、市全体の政策推進の中で適切な跡地利用を検討する必要があると思われますので、所管を越えた形の中で、市の全体の中で結論を出していかなければならない問題ではないかというふうに考えております。 以上です。 ○議長(小出徳彦) 武田子育て支援課長。 ◎子育て支援課長(武田安仁) 私のほうからは、もみじ保育所の跡地利用についてお答えします。 もみじ保育所の跡地利用につきましては、これも同じく、議員からもご指摘いただいたように、現時点では具体的な計画はございません。普通財産となっているわけでございますけれども、普通財産の活用につきましては、売却も含めまして、市全体の政策推進の中で適正な利用について検討をしてみたいというふうに考えているところでございますので、よろしくお願いしたいと思います。 ○議長(小出徳彦) 寺尾真吾議員。 ◆1番(寺尾真吾) ありがとうございます。 改めて今検討していない。ただ、やはり市全体として両方の土地は考えていくべきだというふうなご答弁だったというふうに思います。その上で、例えば学校の施設利用に関しては、令和2年3月に四万十市未利用学校施設有効活用検討プロジェクトチームというものが立ち上がって、それを幾つかの課で考えていくと、このようなチームも立ち上がっています。今すぐにこのような検討チームを立ち上げたほうがいいのじゃないかというふうなことに関しては、まだ私も言えるところの考えはないんですけども、もしかしたら時期尚早かもしれません。ですが、やはりこういうプロジェクトチームを立ち上げる、または今後どうしていきたいかということは、本市として何か示していく必要性が、住民に対してあるかなというふうに思います。その点について、住民にどう伝えていくかという中で、私今先ほど生涯学習課の課長もおっしゃいましたけども、全体でということになりますと、やはり現状の担当課が広く意見を聴取できるかということに対してちょっと疑問を持っております。ですから、今現状あるところを検討していくという意味では、例えば今先ほど言いました学校の跡地利用のプロジェクトチームは、総務において掌理するということで、総務であったりということもありますし、もしかしたら財政のほうに移るかもしれません。または企画かもしれませんけれども、今の担当課ではないように認知をしているんですが、この点についてどのようにお考えをお持ちでしょうか。質問のとおりでしたら、まず現状の管理担当で広く意見を聴取できるかということについてはどのように考えてますでしょうか。 ○議長(小出徳彦) 花岡生涯学習課長。 ◎生涯学習課長(花岡俊仁) 単にできるかどうかという形で答えるといたしますと、広報や市のホームページ、市政懇談会などで、住民の皆様の意見を求めることはできると思います。求めた結果について、どのような形で検討していくのか、結果を出していくのかっていうのは、所管課の範疇を超えると思われますので、先ほど議員もおっしゃいましたような休校舎利用のプロジェクトチームなど、そういう市全体で検討ができるような体制が必要ではないかというふうに考えております。 ○議長(小出徳彦) 武田子育て支援課長。 ◎子育て支援課長(武田安仁) 子育て支援課としましても、先ほどの生涯学習課長の答弁と全く同じ考えでありまして、意見を収集することは可能でありますけれども、意見を収集しましたら、やはりその意見に基づいて所管課だけでなく、全庁的な体制で検討することが必要であると考えております。 以上です。 ○議長(小出徳彦) 寺尾真吾議員。 ◆1番(寺尾真吾) ありがとうございます。 各担当のご意見をいただいたところ、この点について本市としては今後どのように進めていくかということは、一定答弁いただけるものはありますでしょうか。 ○議長(小出徳彦) 中平市長。 ◎市長(中平正宏) お答えをいたします。 特に文化センター、もみじ保育所、とても2つとも大変立地のよい場所でありますので、当然新文化センターができたら、文化センターにつきましては解体、そしてその後どのように活用にしていくか、もみじ保育所につきましても、大変よい場所でありますので、特にもみじ保育所については、非公式ではありますけれども、具体的にこういう形に使いたいという話が入っておりますけど、まだしっかりとした協議はしておりません。そこの中で、やはり総合的に検討をしていかなくてはなりませんが、文化センターにつきましては、特に消防の屯所等々がございますし、またあの近くには、集会施設というものがなかったのではないかなと思います。 また、これは同じことがもみじ保育所の近辺にも言えるわけでありますけれど、やはり一番には、近くの住民の方々と話をした中で、いかに有効活用を図っていくのかということにつきましては、先ほどの学校の利用していない、それらのプロジェクトチーム等々もありますので、そういうような形で全庁的な取組の中でどういう形にしていくか、今後決めていきたいと思います。 ○議長(小出徳彦) 寺尾真吾議員。 ◆1番(寺尾真吾) ありがとうございます。 市長、議会の場で非公開と言われても、じゃあこの場では言えないということは何なのかなって疑問を持つんですけど、そこは私問いません。ぜひ住民のご意見も聞きながら、もう既に案も示されるものがもしかしたらあるかということですので、それを踏まえて地域にとっていいものを、または総合管理計画の中で、何物も今はもう建てていってもいいというわけでもないことは承知してますので、それを踏まえてその土地をどうしていくかということを考えていただければというふうに思います。ありがとうございました。 ○議長(小出徳彦) 中平市長。 ◎市長(中平正宏) 特別非公開にする必要もないわけでありますけれども、実は障害者の方がグループホームを作りたいけんどうにかならんかという話を非公式にいただきました。ただその場合には、あの土地につきましても、まだ地区の方々とも話しもしておりませんし、またどういう形でやっていくのか、全く海のものとも山のものとも分かっておりませんので、正式にこういう形でやるという方向が出たら、議会のほうにまた説明したいわけでありますけれども、その説明する以前の段階で、全くまだ検討材料等々もありませんので、そういう形の中で今答弁をさせていただきましたが、こういう形で使いたいという声が上がっているのは、現実でございます。 ○議長(小出徳彦) 寺尾真吾議員。 ◆1番(寺尾真吾) ありがとうございます。 様々跡地利用をしたいというご意見があるというふうに伺いました。ぜひそのことも踏まえて今後の跡地利用について前向きに考えていただければと思います。 それでは、私の最後の質問になります。 明るい選挙の推進、投票率向上に向けた活動についてです。 以前の議会でも私、投票率の向上に関して何度かご質問をさせていただいたことがあります。その中で、明るい選挙推進協議会のことについてご質問させていただいた際に、現状なかなか動いていないということと、しかしながら、刷新をしていくと、このようなご答弁をいただいたと思っております。この組織の刷新について、今の状況をお聞かせください。 ○議長(小出徳彦) 亀谷選挙管理委員会委員長。 ◎選挙管理委員会委員長(亀谷暢子) まず初めに、明るい選挙推進協議会を令和4年4月に設立するよう準備を進めておりますが、その設立の目的及び事業につきまして簡単にご説明をさせていただきます。 この協議会は、四万十市で行われる選挙を、違反のない明るく正しい選挙とするための運動を行うことを目的として設立するものでございます。その目的を達成するために、選挙に関する啓発活動、若者の選挙参加に関する事業、投票率向上に向けた活動等を行うこととしております。 それでは、ご質問のあった組織の刷新における現在の状況につきましてご答弁させていただきます。 まず、協議会の活動内容や役割の整理をし、それらを明確化するため、協議会の規約や委員として活動していただく候補者等について、9月1日と12月1日に開催した選挙管理委員会において協議を行いました。今後、候補者等に対し、委員になっていただけるよう調整を行ってまいります。 なお、協議会の活動につきましては、令和4年度当初より行う予定としており、まずは現在、選挙管理委員会が行っている商業施設等での選挙啓発物資配布等活動を引き継ぎ、少しずつ活動の幅を広げていければと考えております。 ○議長(小出徳彦) 寺尾真吾議員。 ◆1番(寺尾真吾) ありがとうございます。令和4年から活動を再開するために今現在進めているということで、まず感謝申し上げます。ありがとうございます。 その上で、今ご答弁の中でも、委員になってもらえるように調整中だということではあるんですけども、次の質問に移るんですが、委員になっていただきたいと思っています委員の現在の年齢構成や男女構成というものは把握しておりますでしょうか、お聞かせください。 ○議長(小出徳彦) 亀谷選挙管理委員会委員長。 ◎選挙管理委員会委員長(亀谷暢子) お答えいたします。 現在、委員として活動していただく候補者として考えているのは10名ですが、その年齢と男女構成につきましては、60代男性が7人、60代女性が3人となっており、この方々は、日頃より選挙に対する関心が高く、選挙時には期日前投票管理者などとして選挙に携わっていただいている方々を候補者として考えております。人数は60代の男性7人と60代の女性が3名、10人となっております。 ○議長(小出徳彦) 寺尾真吾議員。 ◆1番(寺尾真吾) ありがとうございます。 事前に私、この話を聞かさせていただいた際に、60代の男性が7名、そして女性60代の方が3名という話の計10名ということでお聞きをしておりました。その中で日頃、選挙のことに対して汗を流してくださっている方を選んでいっていただいているということも理解はしておりますが、ぜひ投票率の向上というところに関しましては、やはり20代・30代、恐らくそこら辺が投票率低いんです。19歳も低いです。18歳に関しては、投票に関する行動を高等学校でもやっているので、投票率高いんですけども、それ以降はちょっと低いと。そういうことも踏まえて、やはり若い世代の方々にも一定委員になっていただけるように努力をしていただきたいなと、ここでお願いをしたいなというふうに思っていますが、ここについてはいかがでしょうか。 ○議長(小出徳彦) 亀谷選挙管理委員会委員長。 ◎選挙管理委員会委員長(亀谷暢子) 先ほど議員がおっしゃいましたように、若者の投票率向上は重要なことであり、若者が委員になっていただけることで、若い世代に対する啓発が、より一層しやすくなることも考えられますので、若い世代の方に委員になっていただくことにつきましても、今後検討をさせていただきたいと思います。 ○議長(小出徳彦) 寺尾真吾議員。 ◆1番(寺尾真吾) ありがとうございます。ぜひ今後ご検討していただきたいなと思います。 今回の衆議院選についても、中村高等学校、幡多農生に対して選挙管理委員会もお願いをして、スーパー等でのティッシュ配りなど、投票率の向上に向けた活動をしてくださったということもお聞きしております。例えばそういう学生たちが協議会に関わることによって、より投票率の向上に向けたことができるかもしれませんし、今後看護大学がこのまちに誘致される中で、学生たちがこのまちに関わる上で、明推協に関わって投票率の向上に寄与してくださることだってあるかもしれません。ぜひそういうような形で明推協を刷新していくということですので、新しい取組も考えていっていただきたいなと思っております。 それでは、少し残りましたが、私からの質問を終わらせていただきます。本日はありがとうございました。 ○議長(小出徳彦) 以上で寺尾真吾議員の質問を終わります。 15時10分まで休憩いたします。                午後3時1分 休憩                午後3時10分 再開 ○議長(小出徳彦) 休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続けます。 松浦 伸議員。 ◆6番(松浦伸) 議員番号6番、四万十クラブの松浦です。 議長からお許しをいただきましたので、通告に従いまして一般質問を始めたいと思います。 まず、消防の施策についてということでお伺いいたします。 なかなか消防の施策についてということになりますと、消防のほうは、市の業務から少し外れている部分もありますので、市としての把握状況等についてお答えいただきたいと思います。 まず、10月6日西土佐地区、メールでは下家地地区となっておりました。そこで火災が発生いたしました。西土佐地区での火災というのは、年に1回、2回あるかないかということで、私も消防団20年経験しておりますが、久しぶりの火災の消火活動ということに携わらせていただきました。その中で少しこれはどうなのかという事案がありましたので、そこら辺について市としての把握状況をご確認させていただきたいと思います。 まず、そのときの状況を少し、私も消防団20年過ぎたと先ほど申しましたが、非常に20年やった割には勉強不足な面、知識不足な面等々があって、非常に団員としては恥ずかしい質問なわけですが、まずはお聞かせください。 まず、火災発生の放送がありました。私は、当時ちょうど農作業をしておりまして、従業員も消防団に入っております。2人で急いで自分の地区の消防車に乗り込んで現場へ向かいました。その間約10分でありました。現場へ到着しますと、地元の班が、そこにも消防車両がありますので、そこが既に消火活動をしているものだろうというふうに考えておりました。ただ私たちが、地元の班が出動した後、5、6分たった後に現地へ到着しますと、消火栓の前で、消防のホースが消火栓の口径に合わないということで、ばたばたいたしておりました。出動した方たちというのが、最近入団された方で、知識不足・認識不足というのもあったんだと思います。私はすぐに川から水利を引くように、川へ降りるところを探せという指示をいたしまして、ちょうど近くに農業用の水路を取るための堰がありましたので、そこへ、非常に岩を削ったような階段のところを小型のポンプを引きずり下ろして、水が出るようにいたしました。 そこで、なぜそのような消火栓がある、私は消火栓がある場所には、私たちの西土佐地区では消火栓用のボックス、その中に消火栓の取水口の口径に合うホースというのが格納されておりまして、それがあるものだというふうな認識を持っておりました。ただ当時はそのボックスが近くにあるはずだから探せということを言いますと、どうしてもないと。消防の屯所が近くにもありましたが、その屯所にもないという状況が発生いたしました。なぜこのような状況が発生したのか、私の認識不足・知識不足もあるわけですが、まずはお伺いしたいと思います。 ○議長(小出徳彦) 篠田総合支所長兼地域企画課長。 ◎総合支所長兼地域企画課長(篠田幹彦) お答えいたします。 まず、西土佐地域の消火栓の設置の状況について少し触れさせていただければと思っております。 消防水利の基準となります消火栓は、呼称65㎜の口径が必要でございます。西土佐地域はこの基準を満たす65㎜の口径の消火栓は、87基でございます。そのほかに基準を満たさないもの、これは過去に布設した水道管の大きさや水圧に応じた消火栓を整備してきた経過もございますけれども、口径50㎜のもの、口径40㎜のものもございます。通常消防隊は、65㎜の消火栓に接続するということにしております。この50㎜や40㎜につきましては、消防隊が到着するまでの初期の地元の方や地元の防災の組織、そういった方に、隊が到着するまでに使っていただけるということでの想定もございます。 今回の火災現場近くの消火栓は、この口径が50㎜でございました。こうした場合、口径50㎜の消火栓に合わせるために異径金具を取付けての作業を行うわけですけれども、異径金具の使用につきまして、消防団または市、消防分署の間で情報共有ができていなかったということがございます。 また、消防ホースの格納のボックスもございますけれども、全ての消火栓にそれが設置できているわけではなくて、個数で言えば、消火栓全体の4分の3ぐらいになります。 また、今回の現場におきましては、2つの消火栓の間にそれを設置していたと、そういったところの情報共有ができていなかったということが原因であったというふうに考えております。 ○議長(小出徳彦) 松浦 伸議員。 ◆6番(松浦伸) 分かりました。 確かに支所長おっしゃいましたように、情報共有ができていなかったという点に尽きるのかなというふうに思います。私も消防団員として非常に反省しているところでもあります。 西土佐での設置箇所だったのかなというふうに思いますが、約4分の3程度は消火栓に対してボックスが設置されているということでありましたが、四万十市全体でそういった箇所というのは、ほかにないのでしょうか、お伺いいたします。 ○議長(小出徳彦) 篠田総合支所長兼地域企画課長。 ◎総合支所長兼地域企画課長(篠田幹彦) お答えいたします。 同じような事例がほかにないかということでございますけれども、西土佐地域は先ほど申しましたように、50㎜また40㎜の口径のものがございますので、ほかの西土佐の地域には、そういったものがございます。中村地域におきましては、全て消防水利の基準となります65㎜口径のものが設置されているということでございます。 ○議長(小出徳彦) 松浦 伸議員。 ◆6番(松浦伸) 分かりました。 水道の本管の問題だと私は思っておりまして、65にするには、65以上の本管が布設されてないと駄目だというふうに思います。 また、中村地域の特に中山間部では、同じような事例があるのではないかなというふうに感じておりましたが、ないということでありまして、分かりました。了解いたしました。 続いて、今後の対応はということで、こちらの対応について、私この質問をするに当たりまして、消防とか支所長等々いろいろお話を伺っておる中で、先週の月曜日、ちょうど議会開会日に、変換金具というものの設置を消防のほうからしていただきました。取りあえず消火栓の取水口に対して消防用のホースが合わないという事態というのは避けられたというふうな現状になっております。 さらに、今後ほかに考えられる市としての対応というのはどのようなものがあるのか、お伺いいたします。 ○議長(小出徳彦) 篠田総合支所長兼地域企画課長。 ◎総合支所長兼地域企画課長(篠田幹彦) 消火栓も消防水利として重要なものだというふうな認識をしております。消火栓についての基準も先ほど少し申し上げましたようにあります。基準に満たないものにつきましては、これまでの水道の布設の状況でそのような口径のものを設置してきた経過がございますので、その施設につきましては、今後自主防災組織の訓練、また消防団の訓練、そういったときに、ぜひ情報も共有しながら、接続方法、そういったものについても確認をしていただければというふうに思っているところでございます。 ○議長(小出徳彦) 松浦 伸議員。 ◆6番(松浦伸) 分かりました。 先ほどから言われておりますように、情報の共有、知識の不足というのが、今回のこういった事態を招いたということで、私も一消防団員として、さらに今後とも知識の向上に努めていきたいなというふうに思います。 なお、余談でございますが、私たちの所属する大宮分団、今回の様々なトラブル、反省を受けて、しっかりと基礎教育等をやっていこうということで、様々な活動に取り組んでまいりました。そんな中、先日11月に黒潮町消防団そして四万十市消防団合同の総合訓練の中で、市長は不在でございましたが、ちょっと運も実力のうちという感じでしたが、ポンプ車の部で優勝をしました。また今後ともしっかりと地域住民の生命・財産、そして安心・安全を守れるように引き続き努力してまいりたいと思います。 そして、通告に無線の不調についてということを書いておりましたが、こちらのほうは、市の事務には関係ないということで、今月の終わりに消防議会がありますので、またその場でお聞きしたいと思います。 続いて、林業施策についてということで質問をしてまいります。 私も昨年の四万十市の森林・林業・林産業活性化促進四万十市議会議員連盟、通称四万十市林活議連の会長を拝命いたしまして、取り組んできたところであります。ただコロナ禍の中で、昨年についてはなかなか活動ができなかったということで、今年は11月17日総会、また四万十町の大規模製材の新しく建てられている工場の視察を林活議連として行いました。 また、11月26日には、前高知県の部長であられました林野庁の川村室長、また室町さんですか、お越しいただいて、林業の勉強をさせていただきました。その中で、少し思うところがあったので質問させていただきます。 また、先ほど寺尾議員が具同保育所の木造化についての質問をいたしておりました。また、昨日も川渕議員が具同保育所の木造化についての質問をいたしました。川渕議員は、林活議連の副会長、そして寺尾議員は、林活議連の事務局、そういうことで、私も具同保育所の木造化にはぜひ総合的に判断して取り組んでいただきたいなという論者でございますので、またよろしくお願いいたしたいと思います。 それでは質問に入りますが、林業については、今現在ウッドショックと言われる状況が発生いたしております。これは、コロナ禍によってアメリカなどで在宅勤務が増えることによって、郊外に住宅の建設ラッシュが進んでいる。また中国などでの木材の需要の急増などによって、世界的な木材不足に陥っている。その中で日本の木材価格というのが非常に高騰している、足りていないというような状況だというふうに認識いたしております。 また、国のほうの政策として、木材利用拡大の機運を高めるために、産学官が一体となって取り組む国民運動ということでウッド・チェンジということなども言われておるような状況であります。そんな中で、四万十市産材の利用促進イコール、私は四万十川流域の優良だと言われている杉・ヒノキの利用促進というのが非常に大事になってくることだと思っております。 それでは、四万十ヒノキブランドというのがあります。その中でヒノキブランドの認知度について、まず市の認識についてお伺いいたします。 ○議長(小出徳彦) 小谷農林水産課長。 ◎農林水産課長(小谷哲司) お答えをいたします。 四万十ヒノキの呼称を使っておりますのは、四万十ヒノキブランド化推進協議会加盟の本市と四万十町・中土佐町・三原村で産出されましたヒノキでございます。この協議会は、本年で発足11年目を迎えまして、これまでの主な活動内容としまして、県内外でのイベントやヒノキ製品を取り扱う協力業者等を通じまして認知度向上に取り組んできたところでございます。 地域内におきましては、一定の認知はされているというふうにも考えておりますけれども、しかし残念ながら、全国的には四万十川の認知度は高いものの、四万十ヒノキの認知度は、木曽ヒノキ、吉野杉など、他の国内有名産地と比較すると低いと言わざるを得ない状況と考えております。 ○議長(小出徳彦) 松浦 伸議員。 ◆6番(松浦伸) 分かりました。 私も流域に住む一人といたしまして、四万十ヒノキ、このブランドについて非常に知名度があるのではないかなというふうに考えておりましたが、事業者さんとかが営業に行ったりする中で、やはり全く無名と言っていいほど四万十ヒノキのブランド名というのは周知されていない、まだまだ無名な状態だということをおっしゃっておりました。 この認知度の向上、またブランドの確立について、今現在どのような取組を行っているのか、また今後どのような取組を行っていくのか、お伺いいたします。 ○議長(小出徳彦) 小谷農林水産課長。 ◎農林水産課長(小谷哲司) これまでの取組といたしましては、先ほど申し上げましたように、各種イベント等でのPR活動を主に行ってまいりました。協議会の活動も10年の節目を迎えまして、取組の変化も求められておるところでございます。これまでは名を売ることに重きを置いた取組が主体であったように思いますけれども、木材は販売先が個人ではなく、木材を取り扱う業者等が主体であるため、四万十の名を冠すれば売れるといった考えは通用せず、産地として認知していただくためには、それなりの品物を出していく必要があろうと考えております。したがいまして、結果は数十年先にはなろうかと思いますけれども、関係市町村で連携しまして、植栽や間伐等、施業方法についても研究・実験等を行いながら、しっかりした産地化を目指した取組を行っていくということが必要であろうと思っております。 また併せまして、四万十ヒノキの端材を使用しました割り箸を管内の飲食店で活用していただくなど、そのよさを一般の皆様にも知っていただけるような取組も進めてまいりたいと考えておるところでございます。 ○議長(小出徳彦) 松浦 伸議員。 ◆6番(松浦伸) 分かりました。 知名度アップについての取組ということで、やはり林業だけの取組では、なかなか知名度のアップにはつながらない、また限られた人たちにしかPRできないのではないかという思いもあります。そんな中で、先ほど課長のほうから割り箸のお話もいただきました。ぜひこちら林業と飲食店さんとか様々な業界の方たちが一緒になってできる取組の一つだと思いますので、さらにPRができるようにお願いしたいと思います。 なお、林活議連、先ほど申しましたが、総会の中で、私が今つけております名札、こちらのほうを市産材を使ったネームプレートを林活議連のほうで議員全員の分を作るようにいたしました。これはこの中に入れることもできますし、胸のほうに留めることもできるようなものとなっております。ぜひ市産材の有効活用、そして四万十ヒノキのブランドのPRといった面からやっておりますので、執行部のほうもこちらに追従していただきますようにお願いいたします。 それでは、次の質問に移ります。 四万十の森公園についてということでお伺いいたしております。 先日、西土佐の保育所に通っている保護者の方からご相談がありまして、四万十の森公園、私恥ずかしながら1回も行ったことがありませんでした。場所を聞いて足を運ばさせていただきました。その要望内容というのは、保育所の子供たちが散歩に行っている、また、たまに公園を散策されている方がいると。ただ道が非常に荒れているということで、すごいいい場所なのにもったいないなというところがあって、どうにかならないかというご相談を受けまして、足を運ばさせていただきました。まずは、入って看板を見ますと、平成8年から13年、5か年計画で四万十の森公園の整備が行われていたようであります。 市長にお伺いいたします。市長はこの時代、議員だったと思いますが、間違いないでしょうか。 また、この事業に対して市長の賛否はどうだったのか、お伺いをいたしたいと思います。 ○議長(小出徳彦) 中平市長。 ◎市長(中平正宏) 私は、平成10年から村の議員をやりましたので、これについてはじっくり把握をしております。ただ当時、県が100%出資して整備をしていただき、それから村のほうに移管をされたと記憶をしております。自分もここは3、4回ずっと上って、車でも行きましたし、歩いても上った経過がございます。特に星羅四万十ができてすぐぐらいでありましたので、星羅四万十で宿泊された方々が朝の散歩に行くとか、あるいは先ほどおっしゃいましたように、子供たち、近くに学校もありますので、散歩コースとしては、すごいよいコースではあったかなと思います。ただその後、最近上っておりませんので、今はどのような状況になっているか分かりませんけれども、当時はいろいろな樹木が植栽されまして、秋口になれば、赤い紅葉であるとか、大変外からはきれいなような景色でございましたけれども、ちょっと最近また忘れてしまっておりましたので、いま一度またしっかりと見てみたいと思います。 ○議長(小出徳彦) 松浦 伸議員。 ◆6番(松浦伸) 分かりました。 西土佐村時代の整備実施ということで、調べてもらったのか分かりませんが、四万十の森公園の整備事業の目的と、財源については県のほうが、先ほど市長の方が100%ということでおっしゃっていただきました。この事業を実施した目的について把握しておられましたら教えてください。 ○議長(小出徳彦) 小谷農林水産課長。 ◎農林水産課長(小谷哲司) お答えをいたします。 この場所につきましては、公園整備を目的として作ったものではなく、国の生活環境保全林整備事業を活用しまして、森林の多面的機能を高度に発揮させるべく、自然林の森林整備、丸太柵工などの治山施設整備、車道及び遊歩道整備など、県営事業で行ったものでございまして、旧西土佐村時代の平成8年度に着手し、平成13年度に完成をしておるものでございます。 事業費につきましては、村負担のない、先ほど市長が申しましたような県営事業でございます。正確な数字は確認できておりませんけれども、工事が本格化しました平成10年度から平成13年度の4か年で約3億9,100万円の事業費が投入され、完成後、管理は旧西土佐村に引き継がれて現在に至っております。 以上です。 ○議長(小出徳彦) 松浦 伸議員。 ◆6番(松浦伸) 分かりました。 約3億9,000万円、非常に大きな事業だったんだなというふうに感じました。県の財源100%ということでありましたが、面積は約38haほどあるというふうに看板には示されておりました。 では、現在はどのようにこの場所が運営されているのか、また利活用されているのか、お聞かせください。 ○議長(小出徳彦) 小谷農林水産課長。 ◎農林水産課長(小谷哲司) お答えの前に、先ほどの答弁につきまして、全額県費、県営事業で行っておりますけれども、ちょっと負担の割合はちょっと把握できておりませんが、国庫補助を使って県営事業で行ったということでございます。 それから、現在の活用状況についてでございますが、ご承知のとおり、出入りの自由な状態でございます。詳細には把握はできておりませんが、また頻度もあまり高くないというふうにも思いますけれども、地域住民や保育園児の散策や小学校のフィールドワークの場として活用をされているというふうにお聞きをしております。 ○議長(小出徳彦) 松浦 伸議員。
    ◆6番(松浦伸) 分かりました。 では、私、四万十の森公園に入るところの手前に、社協さんとか特老さんとかいろいろあるわけですが、その入り口のところへ林道赤ヌ田山線という、管理主体は四万十市という看板が立っておりました。これについて、園内の管理車道自体が林道ということなんでしょうか、まず確認のためにお聞かせください。 ○議長(小出徳彦) 小谷農林水産課長。 ◎農林水産課長(小谷哲司) ただいま議員がおっしゃったとおり、林道赤ヌ田山線でございます。 ○議長(小出徳彦) 松浦 伸議員。 ◆6番(松浦伸) 分かりました。 こちらの林道について、維持管理のほうは現在はされておられるのでしょうか、お聞かせください。 ○議長(小出徳彦) 小谷農林水産課長。 ◎農林水産課長(小谷哲司) 一般に林道につきましては、森林施業に係る利用が主体のもの、それから市民の日常生活に欠かせないものなど、路線によって求められる機能が異なる面がございます。各路線の特性に応じた管理を行っているところでございます。 ただいまの林道赤ヌ田山線につきましては、人家のない路線でございますが、林道といたしまして、通常の通行に支障のない状態は維持する必要があろうと考えておりますので、状況に応じまして適切に管理を行ってまいります。 ○議長(小出徳彦) 松浦 伸議員。 ◆6番(松浦伸) 分かりました。 状況に応じて適切に管理を行っていただいているということでありまして、ちょうど私も先週の月曜日だったと思いますが、相談を受けた後、ちょっと普通車で行ってしまいまして、非常に周りの木々が覆いかぶさっていたりだとか、竹の倒木があったりとか、また途中では土砂の崩落があって、300mぐらいで車をバックで進んだことがありまして、相談にその後産業建設課に行きますと、すぐ対応してくれたようであります。維持管理については、分かりました。 今後の活用策についてということに移ります。 管理車道については、必要に応じて今後整備が必要であれば整備をしていくということでありましたが、先ほど少し申しましたように、例えば保育園児の方たちが散歩に行かれている、また公園に入ってから200mぐらい進みますと、西土佐小学校の3年生が、校庭に鹿のふん害があると、どうすればいいかということを小学3年生たちで総合学習かなんかのところで考えたようでありまして、その林道を300mぐらい入ったところに鹿の餌やり場を作ったりとか、鹿のトイレというような立て看板を作って、校庭のふん害をどうにかしようというような小学校3年生の考えでやっておられました。本当に私も初めてその場所へ行かせてもらったわけですが、非常に、手入れがされれば、すばらしい場所なんだろうというふうに思いました。ちょうど私が行ったときは、時間的には朝の午前9時半ぐらいでしたが、非常に霧の強い日でありまして、ちょうど谷の切れ間から西土佐総合支所、また消防、そしてふれあいホール等々が、ちょうど、うっすら雲海の下に映っているような、非常に観光スポットになるんじゃないだろうかというような場所でありました。今後の利活用について、また今ほど言いましたような観光スポット、撮影スポット、またハイキングなどもしておられるかとも思います。また遊歩道も整備されていまして、遊歩道は再整備をしないといけないと思いますが、健康推進の観点から、ハイキングまたマラソンをされる方、また生涯学習の観点からスポーツ、長距離走の合宿の誘致であったりとか、また学校教育の観点から森林学習ですとか、先ほど言いましたような動物たちに対するフォローといいますか、学習といいますか、また保育園児の散歩コース、またこれは木育等にもつながってくるんだろうというふうに思います。ぜひこちらのほうを、古きよきものを、西土佐村の時代ではありますが、国費・県費を約4億円近くつぎ込んでいったこの場所をぜひ、少しずつではありますが再整備して有効活用するべきなんじゃないかと思いますが、市長、この点についてどうお考えでしょうか。 ○議長(小出徳彦) 中平市長。 ◎市長(中平正宏) 確かにこの森につきましては、散歩コースであるとか、いろいろな教育学習の場、多くの活用策が見いだされるとは思います。ただここ数年、恐らく管理はしておりませんので、先ほど議員がおっしゃいましたように、例えば竹が倒れているとか、木が生い茂っている、また土砂が崩落をしたら、その都度取りあえずのけるというだけで、中・長期的な取組は全くしていないと考えておりますので、今後やはりそういう形の中で、どのような形で活用していくのかも含めまして、いま一度検討してみたいと思います。 ○議長(小出徳彦) 松浦 伸議員。 ◆6番(松浦伸) 分かりました。 市長、急な振りにもかかわらず、非常に私は前向きなご答弁をいただいたというふうに理解をいたしました。ぜひ先ほどから申しておりますように、約4億円の日本国民の税金を使っての事業、古きよき場所の再整備というのを今後さらに力を入れていただきたいというふうに思っておりまして、気分がよくなりましたところで、私の一般質問、短いですが、終わらさせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(小出徳彦) 以上で松浦 伸議員の質問を終わります。 お諮りいたします。 本日の会議はこの程度にとどめ、延会いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。              (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(小出徳彦) ご異議なしと認めます。よって、本日はこれにて延会することに決しました。 どうもご苦労さまでございました。                午後3時46分 延会...